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2018年10月28日 (日)

日本語・教科支援、教材一覧

 私が外国につながる子どもたちの日本語と教科支援を始めたのは2016年。丁度2年になる。
 ここでの教科支援は単なる教科学習ではない。必ずその土台に日本語学習が伴っている。ゆえに、日本語が何よりの基礎。これなくしては、全ての教科、特に国語・社会・理科は成果を上げることはできない。

 私たちの支援活動では、国語としての日本語教育はどうあるべきかが課題となる。
逆に、国語教育のあるべき姿 (言語の論理的展開) はどうあるべきかが根本的に問われてくる。

 国語教育とは、言語の論理的運用能力すなわち筋道を立てて考える力を育成する学びと考えている。
 そして、こうした視点で国語教育を俯瞰すると、感性に傾きすぎた教育の実態が見えてくるのである。

 今年発刊された 『AI vs 教科書が読めない子どもたち』 (新井紀子) では、全国的読解力テストの結果として、日本の子どもの3人に1人が教科書を読解できないとした。
 著者は、読解力不足で、論理的にきちんと読解できていない現実を実証したうえで、このままだと大勢の人間がAIに及ばない未来を警告している。

 こうした実態があるとしたら、外国につながる子どもたちには、せめてきちんとした国語および論理的日本語を身につけてほしいと願う。
 こうした実践が、日本の国語教育の改善に寄与できる、とも考えている。

 このことは決して容易でないが、早くから (小学校低学年から) 来日している子どもたちの場合はかなり有望。なんと、学校で日本の子どもたち以上の日本語(論理)を身につけている手応えを感じている。
 逆に、日本語が話せるからと安心し放任してしまっては、かわいそうなことになる。。

 さて、その際、支援の過程で、私たちは2つの近道を見いだしてきた。
ひとつは、公文式の「ことばと文法」教材。
もうひとつは、出口汪氏の日本語論理教材だ。

 前者は、小学校1年段階から日本語の基礎固めに有効である。
問題を解いて、日本語の短文を何度も読むことから、日本語の語感を獲得していく。
 後者は、日本語を論理的・構造的に理解する論理エンジンとして開発されている。
国語力は、日本語文法というより日本語の構造理解を深めていくことで高まっていく。

 以上の観点で、私たちは主に次の教材を、各自の学力に応じて活用している。
つまり、これらが国語力(日本語の論理的運用力)向上の道筋だ。

 目標は、考える力の育成である。
そして、バイリンガルな語学力とともに、対話できる力の育成である。

 各自が自己を実現し、対話を通して多文化が共に生きることのできる社会を築き、願わくば母国と日本の架け橋になってほしいと願っている。

小学校レベル

<準備>
 『こどものにほんご』(子どもの日本語研究会、スリーエーネットワーク)
<基礎>
 『ことばと文法』(くもん出版)
 『いっきに究める国語』(くもん出版)
 『頭のよくなる漢字』(出口汪、水王舎)
<発展>
 『綴方教室』(豊田正子、岩波文庫)
 『日本語論理トレーニング』(出口汪、小学館)
 『論理エンジン』(出口汪、水王舎)

中学校レベル

<準備>
 『語学留学生のための日本語』(岡本輝彦ほか、凡人社)
<基礎>
 『教科につなげる学習語彙・漢字ドリル』(日本語・教科学習支援ネット、ココ出版)
 『作文講座』(出口汪、小学館)
<発展>
 『新 日本語トレーニング』(出口汪、小学館)
 『システム中学国語』(出口汪、水王舎)
   ↓
 『国語レベル別問題集(理論編)』(出口汪、東進ブックス)

 これらの基礎となる軸は小学校3~4年段階である。ここを基礎の分水嶺と考えている。
加えると、私たちは高校受験対策のオリジナル教材 : 「これだけは!英数国基本例題集」 を用意している。  

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