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2018年6月 3日 (日)

教室連絡会ふりかえり

 私のボランティア活動では、外国につながる子どもたちの高校への進学保障に力を入れているが、教室連絡会のふりかえりをメールで共有した。

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皆さま
小貫です。
このメールは、まだ組織の情報共有ML (メーリングリスト) がないので、(総会で呼びかけ成立した) 高校進学研究チームを軸に、主だった方々へのCCで書いています。

 昨日の情報交換会は、私も含め、参加した方にとってストレスの溜まるものだったのではないでしょうか?
つまり、実態を打開する対策を共有できぬまま、時間切れに終わったことです。

 話し合われた実態は、スタッフ不足と中3生の日本語力の欠如でした。
これらは関連しますが、特に後者への対策が問われていたと思います。

 進学研究チームからは、主要3教科の「基礎・基本」のまとめ作業が進んでいることをお伝えしました。

 このまとめは、過去問勉強の前段階で、遅くとも夏休みの集中講座の際に、(たとえ付け焼刃でも) 取り組むためのものです。

 けれども、実態として、今年の中3生の国語力は思っている以上に悲惨とのこと。。

 私は、主に国語を担当しながら、国語力の3つのステップを構想してきました。
(私の専門科目は社会ですが、ダブル免許の国語は10年間の塾経験が糧です)
1) 根  : 語彙・読み書き
2) 幹  : 文法・論理的思考
3)枝葉 : 作文等さまざまな表現

 中3生のための「基礎・基本」は、1)の根っこが一定の段階に達していることを前提に、その復習をしながら、2)の語彙・文法・読解分野を整理しています。

 したがって、1)の根っこができていないとなると、かなりお手上げです。
まさに、中3になって慌てても遅いという話です。

 実践の困難は承知しているつもりで書きますが、これらの実態への対応法を、私たち支援者サイドの共通理解はどれだけできているでしょうか?

 会代表とは、根っこに対する考え方・方法を共有しています。
つまり、小学校終了段階で、くもんの 『ことばと文法』 1~6年を修了していること。

 中学から来日した子は、初級国語が致命的に欠落しており、中学校の取り出しで小学校の教材をやるのは難しいので、教室での自主学習が不可避ということです。

 実際、さすがに公文教材はすぐれていて、この6年分を丹念に終わらしていれば、語彙・読み書きに相当役立ちます。
その子の国語力の基準にもなります。

 その上の幹 (文法・論理的思考) は、4年生のレベルまで終わっていれば、次の学習が可能になります。
(私のおススメは出口汪 『日本語論理』 1~6年)

 こうしたプロセスは、学校の宿題だけやっていれば良いという考えでは実現できません。
ハンディをもつ子どもたちがどんな将来を築けるか、本人の意識に向き合って大人が支援しなければなりません。

 事例ですが、私の教室には、中1の春に中学から来日した中2生と、来日したばかりの中1生が居ます。

 中2生の場合、人生へのまなざしは共有していますが、中3まであと10ヶ月の今、根っこの部分の取り組みはまだ不徹底と反省しています。

 子どもの意識は大人の思うようには行きませんが、何より、方向だけは歯車が狂わないようにしなければなりません。

 比して、小学2~3年で来日した子どもたちもいますが、私の構想に対する支障がないので順調です。成長がとても頼もしく見えます。

 困難を乗り越えている分、(よく遊ぶ子どもたちですが) 日本の普通の子どもたちよりも上にあるとさえ思います。

 ちなみに、新井紀子 『AI vs 教科書が読めない子どもたち』 (2018) によると、人工知能と比較した実証的考察で、日本の中高生の3分の1は教科書が十分に読み込めないそうです。
この現象は、日本の国語教育の危機ではないでしょうか?

 まずは取り急ぎ、連絡会のふりかえりとして。
何事にも課題があるのは当然です。
皆で、私たちの活動がどうしたらもっと良くなるか、考えていきましょう!

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