« 教育関連ツイート(この1年の整理) | トップページ | 食を通した連帯(2) »

2017年2月27日 (月)

食を通した連帯

 人生で大切なもの・・・それは人それぞれのテーマとなっているだろう。
 私にとっては、そのひとつに 「食とエネルギーの地産地消」 がある。生活に直結する食とエネルギーで生産と消費は切り離され、カネでやりとりされるものでしかなくなってきた。その事実は近代社会の矛盾の象徴とも思える。

 そのつながりのない関係性は心にぽっかりと穴をあける現象なのであり、自立からほど遠い。生産と消費はおカネでのみつながり、そこにはリアリティのかけらもない。このような人生は ”豊か” な生き方と言えるだろうか?
 人生はおカネを得るために汲々とし、おカネを支配する者が強者となる。特に食とエネルギー分野は生活の基本中の基本で、地域の衰弱はこれらの分野で自立できず、おカネの流出を原因とする。世界規模では、食とエネルギーは国家の存亡のカギとなり、近未来では不足する食料とエネルギーをめぐって世界規模の争奪戦争が起こる危機意識も杞憂とは言えないだろう。
 要するにすべてはつながっている。

 こうした概略は近代社会の土台となるテーマである。近代化し成長することがもたらした矛盾である。抽象的に問えば、”豊かな関係性” とは?ということになる。

 こんな現実を背景として、私は自分の生き方として、近未来のあるべき生活モデルを追求してきた。そのひとつが 「食とエネルギーの地産地消」 なのである。
 こうした考え方は決して一人よがりなものではないと勇気づけられることも多いが、もちろん決して容易なものでもない。

 私の具体的な一歩は、大学を定年後に学び始めた 「無農薬有機栽培」 の真似ごとである。地産地消というより 「自産自消」 の試み。ロシアが破綻したとき、ロシアの食を支えた 「ダーチャ」 (郊外型菜園) の事例に大いに刺激を受けている。
 これによって、都市に居ながらにして私の自然との関係性は劇的に変化した。植物の生命力に改めて驚かされ、EMや発酵肥料を通して、土壌が愛おしいものとなった。そして何より、農を営む人たちのこだわりと ”豊かな” 感性に気づかされた。

 こんなときに出会ったのが、高橋博之 『 だから、僕は農家をスターにする ~ 「食べる通信」 の挑戦 』 (CCCメディアハウス、2015) だった。 (続く)

« 教育関連ツイート(この1年の整理) | トップページ | 食を通した連帯(2) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559271/64946930

この記事へのトラックバック一覧です: 食を通した連帯:

« 教育関連ツイート(この1年の整理) | トップページ | 食を通した連帯(2) »