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2016年1月 7日 (木)

ADコースの方向性

 拓殖大学開発教育ファシリテーター講座AD(アドバンスト)コースはこの春に終焉する。
今年度は集大成として取り組んできた。
現在は、年度末フォーラムを最後の実践の場として取り組んでいるが、この機にその内情を書いておこう。

 例によって、記述は、ADコースメンバーへのメールを引用する形式でまとめる。

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AD7期の皆さま

 昨年末は年度末フォーラム (最終的実践の場) に向けて実行委員会が組織され、現在は大切な準備段階ですね。
”理念” と ”あり方” から検討する様は、まさにワークショップ準備そのものを実践していることになります。
ホールシステム・アプローチでも 「段取り9割」 ですから、今まさにまっただ中ですね。

 委員長をはじめとして、皆で対話の場をしっかり築いていますから、余計な口出し無用ですが、ひとつだけスタッフサイドが語る 「ADコースの願い」 みたいなものを参考にしてもらえたら、という思いで書かせてほしいことがあります。

 まず前提として、「集大成」 という言葉ですが、これはファシリコース12年の歩みというよりも、ファシリコースの進化 (あるいは深化) の総まとめという意味で私は使っています。
皆さんは共に学ぶ ”学友” として、その 「集大成」 (到達点) の最中に居るということです。

 ファシリコースの初期には、講座に 「ホールシステム・アプローチ」 の手法などありませんでしたし、対話 (ダイアログ) の概念とも無縁でした。
U理論や弁証法の取り入れも勿論です。

  そして、この 「到達点」 は完成したとは言えない・・・ これが、私の正直な実感です。
ただ、未完成でもFAD7メンバーと志を同じくありたいという思いはありました。。

● さて、私は教育畑で生きてきたので、志の方向は 「教育ファシリテーター」 に向かってきました。
ADコースはそれを一般化する試みでもあります。

 つい先日、多田先生 (元国際理解教育学会長) より、新年のあ知らせがあり、定年を機に、いよいよ 「共創型対話学習研究所」 を創設する由。
ここには、教育畑のビジョンがはっきりと読めるはずです。

  共創的対話型授業 (ダイアログが機能する授業) を普及させることで、これまでの教え込み授業を ”改革” するビジョンです。
そして、対話で創発を生み出すことで、アクティブ・ラーニングでの課題解決力につなぐということです。

 授業が変わることで、教育が変わります。
ですから、この構想は ”教育改革” の理念です。

 振り返って、ADコースの理念が、多田先生の志とほとんど同じであることを確認してもらえますか?
私は志を同じくして、対話型授業にホールシステム・アプローチやU理論、弁証法を組み入れてきました。 (この視点は教育界では未踏な試みです)

 そうした試みを、私は 『教育ファシリテーターになろう!』 (弘文堂、2015) にまとめました。
12年の実践の到達点としてです。

 もうひとつ、つけ加えましょう。
一番大事なのは、(吉田松陰ではないけれど) 志 (ビジョン) ではないでしょうか。

  香取先生には、ホールシステム・アプローチで、日本企業の上意下達からの組織改革の志を、私たちは見ることができます。
 野村氏には 「イノベーション・ファシリテーター」 が社会を変革するというビジョンを見てとれます。

 また、最近読んだ 『みんなの楽しい修行』 によって、私は中野氏に、「至福の追求と社会革命」 というテーマを見いだしました。

宮沢賢治は「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と書きました。『楽しい修行』 の姿勢は 「いきいきとした人間が生きた世界を創る」 ということですね。
これらは両立すると私は思います。ゆえに私は中野氏に共感します。

  極めつきはここです。
「人生でいちばん大切なことは安らぎや喜びという宝を見つけ、それを他の人びとや生き物と分かちあうことです」 (T.N.ハン)
至福の道は、宝を見いだす往路とそれを分かちあう復路からなる、と私は理解しました。

 では、FAD7の志(ビジョン)は何でしょう?
私はここに、
ADコースのスタッフサイドの志を、「対話の普及する社会」 であったと書いてきました。
”競争” でなく ”共創” の 「開かれた社会」 です。

  FAD7の志を10文字にするとどうなるでしょうか?
バラバラな興味関心のなかから、ダイアログ的に高みに向かうチームの志が問われていると思います。

年度末フォーラムに向けて、何らか参考になれば幸甚です。
Jin

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