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2015年12月11日 (金)

開発教育研究フォーラムの話

 拓殖大学国際開発教育センターでは、毎年度末恒例で 「開発教育研究フォーラム」 を開催している。
 実行委員会はアドバンストコース生が中心となり、修了生の手による企画・運営がなされてきた。

 今年度はちょうど第10回を数える。
記念すべき第10回に当たり、フォーラムの起源や経緯等をまとめて、すべての関係者 (全12期) と共有したので、ここに公開しておこう。


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ファシリ講座に関係する皆さま
小貫です。

 2015年も押し詰まってきましたね。
このメールは、「年度末フォーラム」 に関する基本情報を発信します。

 ちょうど、AD7期が実践の場として、フォーラム実行委員会を組織するにあたって、(外部生から) 「フォーラムとは?」 の問いかけがなされたので、これは講座修了生全体で共有すべきことと思い、転記することにしました。

 今年度のフォーラムは記念すべき第10回です。
この機に、これまでの大枠を共有することは意義があると思われます。(^-^)
これまで実行委員会で協力していただいた方々への感謝の思いを込めて、発信します。

 本年最後の近況報告でもあります。是非、ご一読ください。

~ 以下、転送文 ~

Subject: [advanced2015:0204] フォーラムのこと、他

慎さん、やーさん、AD7期の皆さま
小貫です。

 諸々の連絡、ありがとうございます。
慎さんの問いかけ (そもそもフォーラムとは?) は、私たちが共有すべきことですので、簡単にと言っても、ある程度のボリュームでまとめておきたいと思います。

 やーさん、「幸福度」 研究ですか。。
私も非常に関心があるので、学会の成果を、資料も含めて教えていただえますか?
OECDも注目していて、幸福度調査の報告書はすでに複数冊でていますね。

 モノの豊かさを求めてきた世界ですが、
そして日本はある種の成功体験を持っていますが、
その価値観は、転換の過渡期にあるようです。
「豊かさ」の夢は多様化し、モノの豊かさとは違う価値を求める時代背景がありますね。
現政権の 「夢よもう一度」 の経済成長主義は古臭いものとなりかねないもので、
吟味が必要な時代ということですね。

 やーさんの問題意識は、成熟社会の時代を先取りしたものと強く共感します。
できれば、学会資料をセンター事務局に持参していただけますか?
AD7期で共有することも考えたい。
よろしくお願いいたします。

●さて、慎さんの問題提起について・・・。

 フォーラムを理解していただくために3つの項目立てをしたいと思います。
1) フォーラムの起源
2) 第1回フォーラムで整理したフォーラムのあり方
3) この10年の経緯

1) フォーラムの起源

 国際開発教育ファシリテーター養成講座が開講したのは2004年4月ですが、「開発教育研究フォーラム構想」 が誕生したのは、2006年1月でした。
箱根のJICA研修所でJICA、国際研、拓大の代表が集結し、『箱根宣言』 に結実したのが発端です。
まだ2期が修了したばかりだったため、拓大からは、講座スタッフに加えて、1期の有志 (Gさん含む) が参加しています。

 そこでの趣旨は、まず 「人的ネットワークの構築」 でした。
宣言には、
「国際開発教育の原点である  『自分の力を他人のために使うこと』 の幸せを子供たちに
持たせたいということを具体化し、活動を推進し、社会貢献の場として以下のフォーラム
立ち上げる」 とし、
「1.(仮称) 『開発教育研究フォーラム』
 2.第1回を開催するために、
 3.事務局を拓殖大学国際開発教育センターに置き、
 4.関連組織・団体とゆるやかな連携をしていく」
基本方針を定めています。

2) 第1回フォーラムで整理したフォーラムのあり方

 第1回フォーラムは、2007年度末の3月3日に開催されました。
大学の大教室が満杯になる盛況でした。
(テーマ : 「その先のアイスブレイク~みんなで広げようファシリの輪」)

そこでのワークショップでは、今後に期待するあり方として、
(1)  ”実践” : 修了生の活動報告~情報交換
(2)  ”学習” : 研修ワークショップ
(3)  ”交流” : 期を超えた相互交流~連携
が 「3本の柱」 として合意されたのでした。
今流に言えば 「3本の矢」 でしょうか?(笑)

3) この10年の経緯

 2007年開催を第1回として、各回に実行委員会が組織され、修了生の手によって企画・運営されてきています。
余談ですが、今年度はちょうど第10回の節目です。

第1回 (2007) 「その先のアイスブレイク~みんなで広げようファシリの輪」
第2回 (2008) 「開発教育と環境教育の融合」
第3回 (2009) 「修了生の人的ネットワークを構築しよう」
第4回 (2010) 「ファシリEXPO~ワーク・教材の見本市」
第5回 (2011) 講演会「学習する組織と開発教育」

 第5回は実行委員会を組織できず、当時の 「システム思考研究会」 が音頭をとって講演会 (熊平美香氏)に代えています。
これは、2010年度はADコースが参加人数が満たず、不成立だったためです。
フォーラム存続の危機でしたが、2011年度のAD4期では次のようなテーマの検討を行いました。
① フォーラムをコース修了生有志が担うか、止めるか?
② 教員主体視点なのか、企業人も参加意義があるのか?
③ (これ迄) 体験してマスターできると思ったら理念と背景理解で終わっている
その結果、AD4期はフォーラムを再興に取り組みました。

第6回 (2012) 「私が輝く、チームが輝く~これからのファシリテーションって?」
第7回 (2013) 公開研究会「ゲーミング『クロスロード』のフルバージョン体験」

 第7回も2012年度のADコースが成立しなかったために、当時の 「教育ファシリテーション研究会」 主催で、西修氏をお招きして公開研究会に代えています。

第8回 (2014) 10周年記念式典+「聴き訊き会」
第9回 (2015) 「一億総ファシリ化」
第10回 (2016) 「 ? 」 by AD7期(FAD7)

 大枠は以上です。
当初の 「3本の柱」 からふりかえると、”学習” ワークショップと期を超えた ”交流” が主体となっているように思います。
ADコースの 「ワークショップ企画・運営」 実践の場の色彩が強いからでしょう。

 一貫しているテーマは、ファシリの力量を高める ”学習” 機能だと思われます。
講座10周年記念に併せて出版した 『教育ファシリテーターになろう!』 (弘文堂) ですが、通常コースの内容をまとめた第1部、ADコースの 「ホールシステム・アプローチ」 の内容をまとめた第2部が共有する内容の軸となってきました。

 ここでは、方法論に傾きがちですが、開発教育としてのテーマをどう絞り込むかは大きな課題としてあると思います。

 慎さんの関心は 「ジブンゴト」 (地球市民) であり、「難民や外国人の受け入れ」 (多文化共生) が表明されています。
やーさんからは 「幸福度」 (豊かさの価値問い直し) が出ています。

 いずれも開発教育の範疇ですが、たとえば、AD7期で教材集を創るとしたならば、あまり拡散しない方が良いような気もします。
長い目でみて、AD7の共有できる ”落とし所” を探っていきたいものですね。

 このことは、第10回のテーマ (と実行委員長・副委員長) を決める際に熟考する内容です。

 少し長くなりました。
「講座の中で簡単にJinさんに説明してもらいたいのですが、いかがでしょうか」 とありましたが、以上が最低限説明したかった内容です。

 以上は、拓大講座の ”ぬし” とも言える (笑) Gさんはよく理解しています。(^-^)
今度の19日のAD7期の集まり (於モリテラ) には、(夕食までですが) 私も参加します。
12日に大枠の方針を決め、19日の午後には前回のように 「大討論会」 ができるとよいですね。

まーくんやさばーいも、遠慮せず感想でも良いのでMLに書き込んでください。
Jin





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