« 60秒物語 | トップページ | ふりかえりの醍醐味 »

2015年10月16日 (金)

「U理論超入門」 を超えて

 私の担当している 「開発教育ファシリテーター講座」 のAD (アドバンスト) コースには5つのラーニングコアがある。1) ホールシステム・アプローチ、2) 学習する組織、3) 対話 (ダイアログ)、4) U理論、5) 弁証法 であるが、これらはファシリテーターのバックグラウンドとして不可欠な素養と考えている。

 U理論については、これまでこのブログでも「U理論超入門」としてアップしてある。
講座でも、基本中の基本を頭出ししてあるのみだった。
→ 「U理論超入門」 :
http://bit.ly/1BWplvm

 まだ年度半ばで、学びが完成したとはお世辞にも言えない。
最近、通常コースでの授業実践の際ADの高度化の内容を解説することになり、U理論に関して質疑らしきやりとりがあった。

 質問者の疑問提起は、以下の通り。
> 実は、U理論がまだすっきりしません。
> 『教育ファシリテーターになろう!』 では、領域4まで解説されていますが、
> ネットで調べると領域7までありますよね。このあたりがまだ腑に落ちていません
> (『教育ファシリテーターになろう!』 のp186でもそんな感じです)。

 これについて、私は急ぎ次のコメントを出した。
勿論、年度内に、U理論についての授業が講座に用意してあることは言うまでもない。


--

Shinさん
U理論について貴重な示唆をありがとうございます。

U理論について、今日の授業でも若干話題になるかもしれませんので、少し補足事項を共有させてください。

「U理論超入門」 の「超」 は 「基本中の基本」 という意味ですが、私は、U理論の理解を2段階で考えています。

まず、「基本中の基本」 では、いかに 「Uの字の底に到達するか?」 に注力することです。
私は、このことこそ U理論の肝と考えています。

これはUの字 (Uスペース) を下る左側のプロセスです。
次に、そのUの字の底から、行動に移すプロセスが出てきます。

要するに、Uスペースの全体像は大枠にとどめて、Uの字の底に至る思想・プロセスとは何か?に注力しています。

また、「4領域」 と 「7ステップ」 については、それこそ 「領域」 というか概念の次元が違います。
前者は、会話を深めるための4段階であり、
後者は、Uスペースのプロセスを詳細化したものです。

要するに、『教育ファシリテーターになろう!』 もそうですが、超入門では、(教育的視点で) インスピレーションも含めていかに深めるかを解説しているのですね。

先日の授業で、(行動に直結しにくい) 教育の限界性を 「社会構成主義」 の立場でお話しましたが、Shinさんレベルでは、そこの詳細カットが気になるのでしょう。。

まして、イノベーション・ファシリテーターの次元を見通すADコースでは、そこは非常に重要な視点であると私も思います。

それこそ、ADの授業で、U理論を更に掘り下げることがADコースを受講する価値とも言えますね。(^-^)

今夜の説明では、以上の視座はもっていた方が良いと思い、急ぎメールしました。

なお、『教育ファシリテーターになろう!』 の186ページの図では、Uスペースを敢えて7ステップにすれば、① ダウンローディング、② 保留、③ 視座の転換、④ プレゼンシング、⑤ 具現化、⑥ 実体化、⑦ 実践、となります。
(参考文献は、O.シャーマー 『U理論』 で同じですから矛盾はありません)

Shinさんには、適切な問題提起に感謝します。

まずは、取り急ぎの連絡まで
Jin

« 60秒物語 | トップページ | ふりかえりの醍醐味 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559271/62487832

この記事へのトラックバック一覧です: 「U理論超入門」 を超えて:

« 60秒物語 | トップページ | ふりかえりの醍醐味 »