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2015年6月12日 (金)

ワールド・カフェ学習法

 開発教育ファシリテーター講座第3講 「ワールド・カフェ」 が直前となった。
そのワールド・カフェ実習にファシリテーターの学習者はどう臨むのかについて、受講者とML上で共有した。

 ワールド・カフェ学習法として提案した内容は以下の通り。

--

AD7期の皆さま
いよいよ「ワールド・カフェ」の授業が直前に迫ってきました。

 ワールド・カフェとU理論をからめる視点はあまりないかもしれませんが、
その方が不思議で、
ADコースのめざすファシリテーター像にとっては、この視点こそが大切です。
勿論、皆さん各自の問題意識も大切に。。

 私も様々な学びを確認したく、楽しみにしています。
ツイッターにはこんな思いを綴ってしまいました。(^_^)

┌--------------------------------┐
   週末のAD第3講のテーマは 「ワールド・カフェ」。特に多様な意見交換が
  しくまれたワールドカフェでU理論の実際がどのように進むかに注目したい。
   ダイアログによって最初は思ってもいなかった新しい気づきに至るか。
  それが通常の討論によるよりも深い発見の生成か、それが問題だ。
└--------------------------------┘

 ダイアログが機能することが重要ですが、その3条件は第2講で整理しました。
1) 全参加者が自分の前提を皆の前に 「吊り下げる」。
2) 全参加者が互いを仲間と考える。
3) ダイアログの文脈を保持するファシリテーターが存在する。
( P.センゲ 『学習する組織』 より)

1) は、自分の意見に固執しないオープンな話し方 (聴き方)。
2) は、敵対関係でなくでなく、かつ対等な人間関係。
3) は、ファシリテーターの存在ですが、同時にそのあり方も示しています。

つまり、
ファシリテーターは、本来、ダイアログの文脈を保持する存在であるということです。
(このことは、「場を保持する」 と同義と考えられます)

 では、ダイアログの文脈とは何か?
そのキーワードは3つでした。
・ 安全な場
・ 参加者の姿勢
・ 意識の集中
( 香取一昭&大川恒 『ホールシステム・アプローチ』 より)

ここまでを、私たちは第2講で共有しています。

 実は、ワールド・カフェがすごいのは、以上の要素が、ワールド・カフェ自体の ”しかけ” として備わっていることです。

ワールド・カフェほど「おもてなしの空間」を意識した場はありませんし、
だからこそ、オープンに話し、オープンに聴く姿勢が生まれやすいのです。
そして、「問い」に対してみんなの意識を集中し、集合知を生成していきます。
(ここでの問いは、テーマを象徴し、ワールド・カフェの成否に関わる 「命」 です)

しかも、ワールド・カフェの ”しかけ” で優れているのは、多様性 (多様な意見交換) を組み込んだ場づくりです。 (他花受粉)

 さて、今回、こうした筋書きがうまくいくかどうか、”お楽しみ” です。

ワールド・カフェがうまく行けば、想定通りに運び、ワールド・カフェは素晴らしい手法と言うことができます。

けれども、以上の要素のうち、どこかでうまく噛み合わない事実があると、ワールド・カフェの前提が崩れますから、失敗するのです。

仮にそうなった場合は、噛み合わない事実は何か、そうした現実は、ファシリテーターによって変え得るか? を問題にして、より高次なファシリテーターをめざしたいものです。

ファシリテーターの力では解決できないと挫折するならば、それはあなたの力量が至らないか、あるいは、ワールド・カフェ自体が手法として取るに足りないか、いずれかです。
(日本文化の限界や参加者の資質の問題は、別次元として捨象します)

勿論、私はワールド・カフェの手法を高く評価しているので、あらゆる困難を乗り越えて、ワールド・カフェを使いこなせるファシリテーターであってほしいと願います。

 うまくいけばですが、ワールド・カフェを体験すると、当初は思ってもいなかった気づきや発見に至ると言われています。 (「生成的ダイアログ」 の成立)
ここが言わば ”リトマス試験紙” です。

 私がツイッターに書いたのはここです。
もし、そうしたことを実感できたならば、ワールド・カフェは手法として優れているのではないでしょうか。 (U理論の 「プレゼンシング」 疑似体験)
実感できなければ、自分の体験ではワールド・カフェは失敗だったということになり、その原因は何かを探求しなければなりません。(特に 問いの見直しが必要でしょう)

 いずれにせよ、当日提示される (大切な) 問いに対して、最初思うことを冷静に記憶しておくことがふりかえりの肝になります。
そして、終了時に自分はどうなっているか、思ってもいなかった新たな気づきや発見があったか、それはどんなことかを 「メタ認知」 できるようにしましょう。

そこから、ワールド・カフェの全容が見えてくることでしょう。
U理論を、概念でなく体験で理解し、自分なりの発見に至ることでしょう。
どう転んでも、学びは大きいはずです。

 では、ワールド・カフェの世界をわくわくと楽しみに。。 (^_^)

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