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2014年11月30日 (日)

開発教育ファシリテーター講座秋合宿終了

 11年目を迎えた拓殖大学ファシリテーター講座の秋合宿が終了した。年間講座における後半のヤマで、テーマに応じたアクティビティを作成する力とそれをファシリテーターとして運営する力が問われている。ここでは、その様子を時系列に紹介しよう。あわせて、備忘録として、実習に対しての私のコメントのポイントを書きとめておこうと思う。

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第1日(11/29)

13:10-13:50 オリエンテーション(兼アイスブレイク)
1) 2人一組1分間スピーチ
 ① 「直前の昨夜はどう過ごしたか」
 ② 「自分たちのグループのこの1週間の準備をどう進めたか」
2) グループ別準備段階及び合宿での目標
3) 個人の目標

13:50:16:00 グループ別プレゼンテーション準備

16:00-17:00 グループ1 (チーム:Unfair)
◆ テーマ : マタニティハラスメントを題材にしてFairの裏側について考える。
◆ ねらい : Equal(平等)とFair(公平)を対比させながら、立場によりFairだと思っていたことがUnfairであったりすることに気づいてもらう。
◆ 対 象 : 社会人、学生

 ↓
○ コメント1 : 各構成(つかみ~本体~ふりかえり)のつながりが良い。
○ コメント2 : ファシリテーターによる誘導がないしなやかなワーク。
● コメント3 : 視点をずらした工夫は良いが相対化するだけでは深め方がたりない。

※注1 アクティブティの作成上の諸要素:
① テーマ ~ 素材
② ねらい ~ 問い
③ 構成 ~ 参加型手法

※注2 対立を乗り越えるための3つのP
① Perspective (視点)
② Position (立場)
③ Purpose (目的)


19:00-20:00 グループ2 (チーム:地域の可能性)
◆ テーマ : 私が住みたい地域はこんなところ!
◆ ねらい : 地域活性化ファシリテーアター養成コースのアイスブレイクの位置づけとして、私の住みたい地域について、未來思考/志向でアイディアの想像・創造・共創・創発する。
◆ 対  象 : 地域活性化ファシリテーターになりたい方

 ↓
○ コメント1 : ポジティブな未来志向でありたい姿を構想する姿勢が新鮮。
○ コメント2 : 音響効果を活かすしかけも良い。
● コメント3 : 経済成長~便利さの追及をする価値観との葛藤がないと深まらない。
● コメント4 : まとめはアウトプットやアクションプランで何を創ることにつなぐかが重要。


第2日(11/30)

9:20-10:20 グループ3 (チーム:U&I)
◆ テーマ : 争い(紛争)を身近に感じてもらう
◆ ねらい : 平和学習スタートアップとして。ゲーム感覚で楽しみつつ、争いを体験・体感する
◆ 対  象 : 小学校高学年以上

 ↓
○ コメント1 : ゲーム作成に意欲的に挑戦した。
● コメント2 : 問いが不明確~ゲームのルールや判断基準の明確化を。
● コメント3 : しかけが弱い~ねらいにそって、途中に紛争後の状況を確認するなどのひと手間がほしい。


10:25-11:25 グループ4 (チーム:権兵衛さん教育プロジェクト)
◆ テーマ : 自分で授業を考えてみよう
◆ ねらい : 学ぶことを見つめ直す
◆ 対  象 : ファシリコース11期生

 ↓
○ 問いを複数設定して 「問いの構造化」 を配慮 しているきめの細やかさ。
● 問いに対応したしかけがもう一工夫必要。

※注1 ファシリテーターは周到な準備(問いかけ等)があれば、場をコントロールしなくてすむ(気づきは場に生成される)。

※注2 ファシリテーターは学びの場を 「しきる」 のでなく学びの場を 「しくむ」


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<参加者の声より>

声A : 開発教育ファシリのアクティビティだけあって、テーマが当事者目線で楽しめて、気づきをたくさんもらえたと思います。メンバーや先生のフィードバックは、他のチームのを聞いていても参考になるものばかりでした。最終プレゼンに向けて、どのように深めていくか、今回のものよりパワーアップしたものを作っていきたいと思います。
 気づきを生み出すような、仕組み・しかけを考えるということは、ファシリテーション以外にも活かせることができると思い、意識していきたいと思います。

声B : 前回よりも学びが増えた。講座の2/3を過ぎて、たくさんのことを学びましたが、実践することの難しさを改めて感じた。
  どんな意見もOK! どう流れるかはやってみてから!としていたのは良かったけど、拾ったりふくらませたりファシリテーションする力が弱かった。準備でも本番でも、他のチームの発表でも、たくさん気づいて学べたので、次回につなげます!

声C : アクティビティの準備、実施を通じて、チーム内で ”地域” についてお互いの学び合いがあり、この合宿でチームの一体感が最大となった印象があり、このチームで創るプロセスの学び合いスタイルが非常に良いと感じた。
  あわせて、先生方や11期メンバーから多くのフィードバックを得ることで、自分達でワークショップを創るさいに気をつける点 (関係性、問い、しかけ、サブファシリの役割、ふりかえりの大切さ) を学ぶことができた。

声D : 2日間、各4グループの発表で、アイスブレーク・アクティビティはすごく充実していたと思う。ただ、ねらいとしての 「理念」 や 「哲学」 が上記2点に注力して希薄になったことは反省すべき点だと思う。スキルは重要であり 「場づくり」 も重要であるが、赤石先生の話の通りだと感じた。ファシリテーターの究極的な目的は参加者の自発的な心にねむっているアイディアや想いを引き出し、共創し創発していくことであると思っているが、そこに 「哲学」 「理念」 が裏付けされていることが必要であることを合宿全般で学んだことが一番大きいことだった。
 1日目のみの参加を予定していたが、非常におもしろく、2日目の予定をキャンセルして参加しました。各チームとも準備に精力しており、結果として指摘される点もあるだろうが、参考になったと思います。

声E : 8ヶ月位一緒に学習してきた方々が一生懸命愛情もってワークを考え、運営をしていたという事実そのものに感動を覚え、最後泣きそうだった。今回の時間でやっとみんなと同志(戦友) になれた気がする。一生懸命生きることってすばらしいなと思えた。
  創るという過程そこが学びを深めるということを体験し、学校でもそういった時間をつくることで子ども達の学びを深めることができるのだと感じた。現場でも考えていきたいと思う。

 
 

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