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2014年7月15日 (火)

DEファシリAD講座第4講 「ワールド・カフェ」

 拓殖大学国際開発教育センター 「開発教育ファシリテーター講座」 アドバンストコース第4講のテーマは 「ワールドカフェ」。昨年度に引き続き、香取一昭氏をお招きしての体験的授業だった。

 授業の目的は次の2つである。
1.ワールドカフェの概要を体験的に把握すること。
2.ワールドカフェの企画とファシリテーションについて理解を深めること。


以下、香取先生の授業の概要と参加者の声をまとめる。

Ⅰ チェック・イン

 多数のカードの中から、現在の自分の気持ちを表現するものを選び、発表。

Ⅱ 解説(1)・・・ ワールドカフェの概要

 ワールドカフェは、あるワークショップの場でのコーヒーブレイクの時間が参加者にとって非常に創造的であったことに着目して生まれた。
 各テーブルで昨日からのテーマについてダイアログが始まり、45分たったところで、参加者のひとりから、テーブルに一人残して、他のテーブルに移動して続けようという提案があり、現在のワールドカフェの原型ができあがっていったという。

 ワールドカフェはダイアログによるナレッジの創造を意図している。
その基本的流れは、3ラウンド(R)+全体協議である。
 テーマについて探求し~アイディアを他花受粉し~気づきや発見を統合し、最後に、集合的な発見を収穫し共有する。

  ワールドカフェには、次のようなダイアログが成立する 「しかけ」 が施されている。
① 「もてなしの空間」 づくり (場づくり)
② 少人数による会話 (グループサイズ)
③ カフェエチケットの提示 (グランドルール)
④ カフェホストの役割 (ダイアログの場を保持する)
⑤ 「問い」 でダイアログにファーカスを与える (「問い命」)
⑥ 人の移動による他花受粉 (多様性な意見交換)
⑦ 模造紙の活用によるサポート (ファシリテーション・グラフィック)

Ⅲ ワールドカフェ体験

 第1R : 「あなたが今、超えたいと考えている壁はどのような壁ですか?」

 第2R : 「あなたが感じている壁を超えたコミュニケーションやコラボレーションが実現したならば、どのようなことが可能になるでしょうか?」

 第3R : 「壁を超えたコミュニケーションやコラボレーションを実現するためには何が必要なのでしょうか?」

Ⅳ 解説(2) ・・・ ワールドカフェの企画とファシリテーション

1) 前提となっている仮説

→ 会話がつながりあうことにより、未来が創造される。
   「問い」 が集合的学習を促進する。
   システムの多様性と創造的な方法が結合することでインテリジェンスが生まれる。

2) シンプルなプロセスなのに、なぜうまくいくのか?

→ 企画と準備 + しかけとホストの役割

3) ワールドカフェの企画と準備

→ コンテキスト設定~ 「問い」 設定~招待者決定~「もてなしの空間」 づくり
  (留意点) より大きなプロセスの中でワールドカフェを企画すること

4) ホストの役割

→ テーマとめざすべき成果の明確化
   参加者、プロセス、「問い」 の設定
      「もてなしの空間」 づくり
     他花受粉と創発のための適切な説明と介入

5) ファシリテーションのポイント

→ ファシリテーターというより、ホストに徹する。
   アイディアを結びつけ、深い洞察を得られるように奨励する。
     模造紙の活用を奨励する。
     全体セッションの方法を工夫する。

6) 質疑応答

Q 東京都の研修でもワールドカフェが推奨されているが、うまくいかないことが多い。
    それを乗りこえるにはどうしたら良いだろうか?
A 「問い」 の立て方をはじめとして、さまざまな工夫が必要。

Q ワールドカフェで何かが決まるか? どんなところで使うのが有効か?
A 集合知を探す手法で、みんなで話し合うことで 「決めなくても決まる」 要素がある。

    ↓
 次回予告
 第5講 : ワールドカフェを学校現場で活用できるようにアレンジするワークショップ



(参考) 参加者の声より

声A : 問いのキーワードである ”壁” について、ラウンドを重ねるごとに様々な角度から考えることができた。色々なアイディアや意見に触れて、自分の考えも深まったように思う。
そして単純に、様々な話ができておもしろかった!

声B : ワールドカフェもひとつの手法・道具だと思う。
だとしたら、道具をどう使うかとか、目的に応じてうまく使うことが必要になる。
しゅうとうな準備とスキルが必要なんだろうなあ。

声C : 成果 (アウトプット) を出すことを目的としたワールドカフェはあるのか?についてはまちがえだ。会話のプロセスをめざしているから、成果を出すためのひとつのプロセスであり、ワールドカフェだけでは成果は出ない。
ワールドカフェは、”目に見えるもの” もしくは ”聞こえたこと” の本質 (どうしてそのアウトプットが出たか?) を共有するときに使えるのかな、と。。

声D : 「より大きなプロセスの中でワールドカフェを企画する」 ということを知り、こういった大きな文脈で、1コンテンツとして有効活用するアイディアはとても効果的と気づきました。
最初からワールドカフェありきで発想・準備しないで、もう少し考え方の枠/視野を広げたうえで、自分の現場でも是非活かしたいです。
(また) カギとなる「問いかけ」をどう発想し、どういう言葉でまとめていくか、ここが一番の要点なので、質問例はとてもありがたいです。

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