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2014年6月17日 (火)

DEファシリ講座第7講「ファシリテーション・スキル④」

 拓殖大学開発教育ファシリテーター講座第7講のテーマは「デザインするスキル」。

 これまでの、(1) 「場を作り、場を読む」 ~ 「対話を生み出し、意見を引き出す」 ~ 「議論を構造化し、まとめる」 を受けて、その4は 「プロセスをデザインし、深める」 ためのスキルに関して、体験的に学んだ。

 これは、年度前半の 「議論のファシリテーション」、年度後半の 「アクティビティ~ワークショップづくりとファシリテーション」 の両方に深く関わる技能である。



 担当した同僚・石川氏の授業展開は以下の通り。

Ⅰ 「つかみ」 の解説

→ 物語の構成 ・・・ (1) セパレーション、(2) イニシエーション、(3) リターン

→ プログラムの構成・・・(1) 知り(動機づけ)、(2) 考え(発散/混沌)、(3) 行動(収束)


Ⅱ 「本体」の解説

<事例> ゲームの設計 ・・・ 開幕(発散) ~ 探索(創発) ~ 閉幕(収束)

<プログラムの基本形>

1) 起承転結型 (関係性高める~資源引き出す~相互作用高める~成果を共有)
2) 体験学習型 (体験~起こったこと指摘~因果の分析~概念化)
3) 発散収束型 (枠組み共有~考え発散~考え収束~成果を共有)
4) 問題解決型 (問題共有~原因探求~解決策立案~意思決定)
5) 過去未来型 (過去振り返る~現在見つめる~未来思い描く~決意の明確化)
6) 発想企画型 (情報収集~アイディア発想~発想企画化~企画の具体化)
7) 組織変革型 (チームの関係性~ビジョン共有~実現プロセス~計画立案) など

      ➷

→ 始める前の準備

 
 ① ゴールの設定
 ② 全体構成 (タイムテーブル・時間配分)
 ③ 空間デザイン (場のセッティング)
 ④ グランドルール
 ⑤ その他 (FとFGの連携、問いの想定、文具の準備、参加者の確認、etc)

→ 「つかみ」 のアイスブレイク 等

・・・ 安心して参加できる場、動機づけ、ゴールの共有
・・・ 身近なもの、五感に訴えるもの(写真、映像など)、インパクトのあるもの
  (例) 異文化理解やメディアリテラシーで、奇妙な写真比較 等

→ 「本体」 のアクティビティ分類

・・・ A 基礎知識、B 読み書き、C 共感・想像、D 意見・共有、E 発信・表現、F 問題解決
・・・ コルブのモデル(学び方の4分類)
 ① 見聞型 : 見たり、聞いたり、読んだりして学ぶタイプ
 ② 熟考型 : じっくり考えることで学ぶタイプ
 ③ 体験型 : 動いたり、実際に試してみることで学ぶタイプ
 ④ 感性型 : フィーリングや感情、直感などを大切にするかたちで学ぶタイプ

→ プログラムデザインで配慮すること = 変化・ちがいを刺激につなぐ

○できるだけ多様な手法を!
○できるだけ多様なグループサイズで!
○7-20の法則 (7分ごとのメリハリ、20分ごとの変化) も意識!

→ (留意点) 集団心理の落とし穴

1) conformity (同調行動)  : たった一人で多数派に反論するのは難しい傾向
・・・ (例) アッシュの同調実験、TED 「社会運動の起こし方 (フォロアーの意義)」
2) risky shift (集団極化現象) : リスキーな方を選んでしまう無謀な判断傾向
3) group think (集団浅慮) : 自信過剰になったグループの暴走傾向


Ⅲ 「まとめ」 のワーク (プログラムデザイン演習)

テーマ : 「春合宿、こうすればもっとよくなる!」
(各グループでプログラムをデザインし、FとFGが隣接グループに移動して実践)

  ↓
ふりかえり
・ ファシリテーターが意見が出やすい雰囲気を作ることができた
・ 分析して改善案を出しやすくするのに、ポイント(評価軸)を絞ったのが良かった
・ 分析的に強み/弱みをデザインできた



<参考> 参加者の声から

声A : 実際にFをしてみると、緊張したり、時間を気にしたり、いろいろ失敗をしながら、学んだことは多かった。
意外に対策案が想定していたものとは違った「新たなアイディア」が出たので、ファシリテーターとしての役割を果たせたとも思っています。

声B : 暗やみは産み(創発)の前兆!
ファシリテーターの立場→「個」のサポートも重要!
リスキーシフトに要注意!
プログラムを書く→参加者を安心させるため。

声C : プロセスをデザインする=事前準備をすることで、話し合いの場が活性化するのが実感できました。
ファシリテーターが意見を引き出すのは難しいことですが、意見を言い易い雰囲気を作ることが大事だと思います。

声D : 集団心理の落とし穴は実際に体験していることで理解ができた。
ファシリテーターがそれを常に気づいていることが大切であることが判った。

声E : FGとしては満足したものができなかった。
まとめあげるフォームをたくさんもっている方が場を盛り上げられると感じました。

声F : 会議のプロセスをうまく設計すると、すごい成果が出ることが体験できました。
 

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