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2014年5月31日 (土)

DEファシリ講座第3講 「ファシリテーション・スキル②」

 拓殖大学開発教育ファシリテーター講座第3講のテーマは 「場づくり」。

 今回は、先の合宿で空間デザインとアイスブレイクの基本的な学習を済ませてあるので、復習を兼ねた解説と発展としての体験的学び (ワーク) であった。

 特に、空間デザインでは、机を動かして体験するワークを、机が動かしにくい教室でなく、机が動かしやすい合宿時の移動机で学習している。そこで体験的に学んだ空間デザインのバリエーションは、1) 劇場型、2) スクール型、3) 半円型(扇型)、4) アイランド型、5) サークル型、6) 分散型 である。



 担当した同僚・石川氏の授業展開は以下の通り。

Ⅰ 「つかみ」 の解説

→ 場づくりの2要素
a.心理的な場 → A)アイスブレイク
b.物理的な場 → B)空間デザイン



Ⅱ 「本体」 の解説およびワーク

A アイスブレイク : 打ち解けた場をつくる

★ アイスブレイクとは、Ice Break ⇒ ice (氷のように緊張した雰囲気) を break (壊す・和ませる) こと

★ アイスブレイクの種類
1) 自己紹介系 : どんな人がこの場に集まっているかを把握する
【例】 漢字一文字自己紹介、うそつき自己紹介、他己紹介、隣人の証言 など
2) ほぐし系 : 雰囲気を和らげ、和ませるために、頭と体をほぐしていく
【例】 頭のほぐし > クイズ、ネームトス、流れ星(写真や絵の活用) など
        体のほぐし > ストレッチ/肩もみ、ミラー・ゲーム、フルーツ・バスケット など
        心のほぐし > 部屋の四隅、共通点探し、チェック・イン など
3)ゲーム系 : テーマの動機づけやチームビルディング
【例】 ヒューマン・チェーン、ペーパータワー、1,2,3! など

※ その他、グループ分けを目的とする、バースディライン、甘い仲間たち、人間マトリクス など

★ 進める上での留意点
① グループサイズを変化させる基本は、「大」 から 「小」 へ
② 難易度の工夫は、「易しい」 から 「難しい」 へ
③ 親密性は、「接触なし」 から 「接触あり」 へ

A-2 ワーク 「アイスブレイク体験」

1) 自己紹介系 (漢字一文字紹介+うそつき自己紹介)
: 自分を漢字一文字で表現するとどんな文字になるかを紙の真ん中に書いて自己紹介する。同時に、その四隅に自分について記述する。 (そのうち一つはわざとうその情報にし、あとで時間あればその話題で話し合う)
   ↓
やってみての感想
: 忙しかった。作るのが難しかった。疑いの目が先立つ自己紹介になった。

2) ほぐし系 (セパタクローのボール回し、ミラーゲーム)

3) ゲーム系 (ペーパータワー)
: 各チームA4用紙30枚を使って、できるだけ高いタワーを協力して作り上げる。

   ↓
ワーク全体のふりかえり
: アイスブレイクをやってみて、どんなことを感じたか? 気づいたか?
 (後記する 「ふりかえりシート」 参照)

B グループサイズ : 学び合いの場をつくる

グループサイズとその特徴
→ 2人 : ペアでじっくり聴き合う
  3人 : 「三人寄れば文殊の知恵」
   4人 : ペア×2 の基本サイズ
  小グループ : 5~6人での学び合い。(少なくとも8人までが望ましい)
  全体 : 最初のオリエンテーションや最後の共有向け

B-2 ワーク 「空間デザイン」 (合宿時に実施)



Ⅲ 「まとめ」 の解説およびワーク

C 場におけるファシリテーター : 「聴く」 ことと 「観る」 こと


「聴く」 → 耳で聴く、目で聴く、心で聴く
: 【傾聴】 の大切さ → 「神は人間に口1つに対し耳は2つ与えた」 (カルロス・ゴーン)

「観る」 とは場の雰囲気を読むこと

C
-2 傾聴のワーク

話題=「今日の私」
・ 話す側も聞く側も、横並びで前を見て、会話する
・ 話し方聞き方の改善点を話し合う
・ 改善した話し方聞き方で話し合う
・ 全体で学びの共有

「観る」 には、言語だけではない非言語の状況を把握を含む
【メラビアン効果】 2人の会話の場合、65%は非言語のやりとり
→ 人から受けるインパクトのうち、93%が非言語メッセージ (声の調子、表情)



<参考> 参加者の声

声A : アイスブレイクは研修の導入部でどちらかというと 「肩ならし」 程度と思っていましたが、ファシリテーションにおいて重要な位置づけであることを理解できた。
  場を感じ、視て、聴く (場を読む) ことで、アイスブレイクが研修や会議を左右することを本日学んだと思います。

声B : 一番心に残ったのはアイスブレイクにはただ緊張をほぐすだけでなく、次にやることに向かうための動機づけを意味しているということでした。

声C : アイスブレイクで連帯感がUPして、年齢や性別関係なくワークショップへの流れをもたせることができるとわかった。人数によって、意見の出方が変わること、効果の違いによって使い分けることができるのが面白かった。
  また、聴くときに、視覚的だったり、見た目(相手の反応)がすごく重要だと思った。もっと色々なアイスブレイクを知りたいと思った。

声D : 口は1つ、目と耳は2つあるのは、よく見て、よく聴くためだというカルロス・ゴーンの話に納得するものがありました。

声E : 話し合いや会話において、目と耳の重要性を改めて感じました。表情から得られるインパクトは確かに大きいと思いました。

声F : ファシリテーター自体がメディアであること。ここを意識して表情、身振り、手振りなど心がけていきたい。
  ファシリテーターの役割は、聴く、観る etc. で、自分が考えていたよりも地味?というか、本当に「縁の下の力持ち」という印象が強まった。

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