« ジェネレイティブ・ファシリテーターとは | トップページ | DEファシリ (アドバンスト) 講座 「開発教育詳論」 »

2014年4月24日 (木)

DEファシリ講座第2講 「ファシリテーション・スキル①」

 拓殖大学開発教育ファシリテーター講座は先週のオリエンテーションを受けて本格的に授業が始まった。

 当講座は、1年間のカリキュラムで、前半は、ファシリテーション・スキルの基礎固めと開発教育に関連する地球的諸課題の学問的素養をインプットし、後半は、アクティビティのファシリテーター実習を通してアウトプットする。こうした年間30講座のインプット~アウトプットによって、ファシリテーターとしての力量を培うことをねらいとしている。

 ファシリテーション・スキルには5講座(10時間)を配当している。その内訳は以下の通り。
(1) 場を作り、場を読む
(2) 対話を生み出し、意見を引き出す
(3) プロセスをデザインし、深める
(4) 議論を構造化し、まとめる
(5) 対立を解消し、意思決定する

 カリキュラム上は、(4)~(1)~(2)~(3)~(5) の順にしている。
これはワークショップ型の授業では、学びのプロセスで、FG(ファシリテーション・グラフィック) による話し合いの整理作業が不可欠であることによる。
 グループワークを少しでも充実させるための順番変更にほかならない。



 担当した同僚・石川氏の授業展開は以下の通り。

1 「つかみ」 のワーク

 「良い会議/悪い会議」 について要素を出し合い、それをポストイットに書いて出し合った上で、模造紙に整理してみよう。

→ もっとも基本となるFGレイアウトであるTチャートで整理し、それを発表しあった。

2 「本体」 の解説

① テキストを参照しながらFGのメリット確認
 ・ 意識が議論のポイントに集中していく
 ・ いつでも議論の構造が分かり、噛み合わない議論を防ぐ
 ・ 発言を文字で定着させれば、メッセージが伝わったことが目で確認でき、安心感を与える
 ・ 意見が発言者から切り離され、客観的に眺められる
 ・ 議論の繰り返しや抜けを防ぐのに役立つ
 ・ ビジュアル情報が想像力を刺激し、議論に広がりを与えるのにも効果的
 ・ 何が決まって、何が保留になったのか、成果を共有できる

② FGのポイントについて
 ・ 3つのポイントがある。: 推測・構想 (レイアウト)、要約(発言の理解)、関係づけ(フレームワーク、矢印 等)
 ・ FGでは水性顔料マーカーを使う。その際、大は小を兼ねる角芯(太字)を使う。
 ・ 色使いに注意する。通常、目立つ紫、見慣れた黒、青をベースとする。
なお、緑と赤は接近させない (色覚の留意点)
 ・ レイアウトの構想は、最も多い左上描きだし型 (Tチャート 等) だけでなく、真ん中描きだし型 (マインドマップ 等)、ランダム型 (相互関係図 等) がある。
 ・ 基本となる図解ツールとして、ツリー型、フロー型、サークル型、マトリクス型を念頭に置いて自在に構想したい。
 ・ 各種の記号はそれで自在に関係づけをしていく。

3 「本体」 のワーク (要約の実習)

 動画「12人の優しい日本人」 (三谷幸喜) を観て、陪審員の発言を要約する。

→  有罪の主張か無罪の主張か、その理由は何かのポイントを聞き取る
  ・ Aパターン: 「かわいそうだ」 から 無罪
 ・ Bパターン:「殺意をもっていた」 から 有罪
 ・ Cパターン:「なんとなく・・・」 無罪

 筆者はこのワークの背後に 「ピラミッド・ストラクチャー」 を要約する筋道を感じた。ファシリテーターは、発言者の要約に際して、まず、その主張・結論を聞き取る。加えて、その理由を聞き取る必要がある。

4 「ふりかえり」

 これから、物おじせずに積極的に学んでいくことが大切。
 つまり、場数を踏むことが何より重要 = バカ’sを踏む (笑)
 失敗を恐れずに学び、かつ実践していきましょう!


<参考> 参加者の声

声A : FGの奥深さ! ペンの色、太さ、文字の大きさ、模造紙でのまとめ方、場をつくることへの準備や心使い (色覚異常の話も) が大切だと感じました。

声B : より多くの人の意見を引き出すには、見える化することが第一歩だと思います。
意見をフラットにすることが大事だと思います。偉い人、声の大きい人の意見が採用されてしまうことが多いので。

声C : ファシリテーターは単に発言を要約するだけでなく、発言者の雰囲気やその「思い」をも吸い上げられることができるために場を踏むことが重要であると感じました。

声D : 映画の中からの読み取り、要約とてもおもしろかったです。
バカ’sになるように、頭も表情も心もやわらかく、楽しみたいです。

声E : 身近な会議を変えることにチャレンジしたい。
 

« ジェネレイティブ・ファシリテーターとは | トップページ | DEファシリ (アドバンスト) 講座 「開発教育詳論」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559271/59524720

この記事へのトラックバック一覧です: DEファシリ講座第2講 「ファシリテーション・スキル①」:

« ジェネレイティブ・ファシリテーターとは | トップページ | DEファシリ (アドバンスト) 講座 「開発教育詳論」 »