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2013年8月30日 (金)

共感的コミュニケーション

 最近の関心は 「共感的コミュニケーション」。対話 (ダイアログ) への関心からの発展だが、焦点は人間同士の関係性 (質の高いつながり) にある。それこそが人間関係を円滑にし、社会のあり方にもつながる。そのあたりの私の学びの過程を、ここ数か月のツイッターに遡ってまとめてみた。

・ 昨夜の 「共感的コミュニケーション」 ワークショップ (於三軒茶屋 OHANA) に文字通り共感。私にもある共感的でないあり方を反省する機会でもあった。私が求めている心を開いて話し聴く対話 (ダイアログ) と同一と理解でき、その具体的方法とレッスンは学校教育で有効に思えた。(8/21)

・ 共感的コミュニケーションに学ぶ (1) : まず自分の感情を大切にする。事実への反応を見据えることで、感情の表出とは自分が大切にしているもの(価値)を指し示していることに気づく。(8/23)

・ 共感的コミュニケーションに学ぶ (2) : 自分の感情から始め次に相手の感情を大切にする。その奥にあるニーズを推し測る。相手への関心を持ち続け、感情とニーズをセットにした問答を心掛ける。このような対話によって相手のニーズを理解し尊重するつながりが生まれる。(8/25)

・ 共感的コミュニケーションに学ぶ (3) : 共感の肝は相手を理解しようとし続けること。ここには自分が変わることで相手も変わり (相互に心を開き) 互いの想いの共存する人間関係が生まれる可能性がある。(8/26)

・ 共感的コミュニケーションに学ぶ (4) : 人間関係の変化は対立あるいは紛争関係の変化にもつながる。人間関係の変化が質の高いつながりを生むに伴って社会関係の変化 (社会変革と紛争解決) につながる可能性がある。(=NVC:非暴力コミュニケーション) (8/27)

・ 共感的コミュニケーションは 「心」 の現れである感情を重視し、その底に潜むものを大切にする。「心」 とは何か?考えさせられる。方法としては聞くこと。聞く作法とは?考えさせられる。。(8/28)

・ NVC (非暴力コミュニケーション) を学ぶ絶好の機会がある。「NVCによる社会変革と紛争解決WS」 (9/11於下北沢)。滞在中のManske夫妻によるワークショップ。(8/29)

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 もとより、ここにおける 「心」 とは移ろいやすいものではなく、「魂」 とも言える普遍的なものを想定している。
 この間に参考としている書籍は 『共感的コミュニケーション(入門編)』(水城ゆう、2013)、『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』(M.B.ローゼンバーグ、2012)。

 こうした言語活動は、まさに対話 (ダイアログ) の土台となるものではないだろうか?
これまで、ダイアログについて頭だけで考察してきたことが、現実生活から具体化する可能性を感じている。

 以下、ダイアログについての関連する事柄について整理しておこう。


・ ダイアログとは価値観の違う同士が対等な関係で違いを認め合い、互いの前提から価値判断を共有しようとすることで、多様性ゆえに対立を超えるものが生成される可能性のある創造的コミュニケーション。(6/8)

・ 人間の合理性は不完全。近代科学にも限界 (不確定性)。現象は変化激しく定まった正解に安住しておれる時代ではない。選択性増大いわば 「再帰性」 の時代、これらがダイアログを必要とする時代的背景。(6/9)

・ 対話 (ダイアログ) による創造的コミュニケーションの基本ステップ : 琴線に触れる相互理解の関係性 (共感) → 想いの共有→創発・共創 (葛藤・矛盾克服)。「”共” 三兄弟」 の3段階を踏まえよう。(^_^) (6/16)

・ 昨日のゲスト講師特講 (異文化コミュニケーション) での学び。対話における 「前提の共有」 に関して、これまで私はその要素に背景への共感と意識の共有を抽出してきたが、余りに異なる文化に直面するワークの中で、何かを共に営む共同と違いと共にある共存のあり方の重要性に改めて気づかされた。(6/27)

・ ゆとり教育でも詰め込み教育でもない教育において問われる要素は、対話 (ダイアログ) 能力とファシリテーター型人材と私は考えている。(7/3)

・ ダイアログの基本は心を開いて聞くこと。相手の立場に立って 「聴く」(what) こと、良し悪しを判断する前に 「訊く」(why) こと。(7/5)

・ ダイアログの基本は心を開いて話すこと。自分について一人称で 「語る」(story) こと。自分の考えは柔軟であること。(7/6)

・ ダイアログで私たちは相手に向け話すのではなく場に向け語る。話し合うというより語り合う。その場に多様性の豊かさの中から生成される 「想いもつかなかった知恵」 こそが私たちの宝物となる。(7/8)

・ 賛成vs反対 の数だけで硬直している場にダイアログの要素なし。これこそ 「議場の空論」 (笑) = 民主政治の危機ではないだろうか?(7/9)

・ ワールド・カフェの肝は、気負うことなき対話の楽しみ、多様な意見に互いに耳を傾ける姿勢、今まで思いもつかなった考えに至る実感。このダイアログでは、違いの尊重、平等な多様性がいのち。(7/18)

・ ダイアログは語り合うなかで新たな気づきに至る会話。違いを超えた合意につながる可能性があるがそれは多様な意見交換の結果であって安易な一致ではない。(7/20)

・ 通常のファシリテーターは ”しきる”。引き出す (拡散) ~ 深める (混沌) ~ まとめる (収束) 営みを支援する。ジェネレイティブ・ファシリテーターは ”しくむ”。ダイアログの場を企画運営し、場を保持しつつコントロールは手放す。(7/29)

・ 対話 (ダイアログ) 能力は現在の教育では充分に教えられていない。意見の違いをディベートするだけでなく多様な意見を尊重して新しい知恵に至る力こそがコミュニケーション能力の肝ではないだろうか?(8/1)

・ ダイアログは同質性と多様性の出会い。違い (多様な意見) は思考をゆたかにするチャンス。価値観の違いも含めて尊重しあい根底を探ることで現在の見解が精錬されていく。(8/2)

・ DiaLogos (ダイアログ) の原義は 「意味が流れる」 だが、肝となるのは情報の伝達よりも 「思いが伝わる」(共感) こと。(8/3)

・ 私たちはほんとうに大切なものを心の底から求めていると思う。実はこれが対話の基本的前提だ。互いを理解し合い共感しあう心が大切。悲しいかな、これを妨げるのは私たちが価値観を善悪判断しお互いを尊重することがなかなかできないところにある。(8/10)

・ NVC (非暴力コミュニケーション) をDialog (対話) の土台と考えている。NVCは状況の観察、相手方に対する感情、必要としていることの明確化、ありたい要求が4つの要素だが、特に重要なのは、怒りと感情の区別を認識し、互いの要求を共感をもって理解しあうことだ。(8/12)

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