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2013年3月26日 (火)

ファシリ講座アドバンストコースをめぐって

 開発教育ファシリテーター養成講座(拓大) の新年度募集が23日締めで一段落した。通常コース(定員35名)、アドバンストコース(定員15名) 共に無事新しいスタート台に立つことができそうだが、ここでは、アドバンストコースに関して、その内容紹介を兼ねて参加希望者とのやりとりを紹介しよう。

 アドバンストコースは、1年間の通常コース修了者に対して、より深い学びを求める声に応えるかたちで成立した。通常コースと同等の力量をもつと判断できる外部の方へも門戸を開いているが、いまだ知名度に壁があるらしく (笑)、応募は1名だった。

 それでも、内部の修了者のみで定員を超えたことを頼もしく考えている。なぜなら、これまで10年間の約400名のネットワークに認知されていることの証明だからである。それは私たちの (教育)ファシリテーションの新しいうねりを生み出し得るからである。

 では 「(教育)ファシリテーションの新しいうねり」 とは何か?
それは、私たちが ”新しいファシリテーター像” として模索しているファシリテーターへの方向性であるが、特に重要なのは ”ダイアログ(対話)” を重視することのできるファシリテーターである。

 そこには次の4本の柱がある。1) ダイアログ、2) 学習する組織、3) ホールシステム・アプローチ、4) ジェネレイティブ・ファシリテーター。これらは相互に関連している。
 これまで10年間、私たちはビジネスの方が進んでいたファシリテーションを教育に導入することを進めてきた。その普及はまだ道半ばと認識しているが、普及と共に重要なのは更なる深化であるとも認識している。

 教育現場をみても、重要なのは、コミュニケーション能力であり、ディスカッション能力なのだが、同時に、ダイアログ能力が問われてもいるのではないだろうか?
 たとえば、ディベート(討議)を重視する時代もかってあったが、それだけではなく、簡単に答えの出ない問題に対して、ダイアログで相手の立場を尊重しながら共に新しい方向を模索する 「対話の学び」 への転換である。こうした流れはすでに現実である。

 教師は、学びを促進する支援者(learning facilitator) であると同時に、現実的な対立に向き合い、論破というより 「共創の学び」 の支援者(generative facilitator) たることも求められていると言わねばならない。「変化への対応」 の時代における教育の必然的な使命でもあるだろう。

 さて、アドバンストコース参加希望者とのメーリングリストにおけるやりとりは以下の通りである。


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○○さま、小貫です。
参加表明を感動的に読みました。
ありがとうございます。

「ダイアログマスター」 ・・・いいですね。(^_^)
そのあくなき向学心とタッグを組んでいきたいと心から願います。

おかげさまで、来年度のアドバンストコースを開講できます。
そればかりでなく、その内容がIDECネットワーク内で認知が広がっている実感
をもっています。

研究会MLにはこう書きましたよね。
>(アドバンストコースへの参加検討の) ポイントは、
> ダイアログのファシリテーターとはどういう存在か?
> 自分はワールド・カフェのファシリテーターとしての力量はどうか?
> また、AI、フューチャーサーチ、OSTのファシリテーターになれるか?
> そのあたりをめざした学びを自分に課すことに意味を見出せるかだと思います。
> ファシリ講座は、この10年、ビジネスの方が先んじていたファシリテーションを
> 教育に導入することを進めてきました。
> そして、アドバンストでは、ダイアログ(対話) や学習する組織の学びと共に、
> ホールシステム・アプローチを導入する可能性を探っています。
> もちろん、教育ばかりでなく、地域のワークショップなどでも重要な方法論です。

こうして、アドバンストコースは、これまでの”ファシリテーション”を超える、
あるいは強化する視点と力量の獲得をめざしています。

これからも共に、「ファシリテーションの一層の普及」 と 「ファシリテーションの
一層の充実(イノベーション)」をめざして進んでいきましょう!

(中略)

○○ wrote :
> 皆様こんばんは、研究会の○○です。アドバンストコース受講いたします。
> 4期でようやくダイアログの入り口を体験できましたので、今期では「ダイアログ
> =マスター?」をめざそうか、と願っております。
> 研究会とアドバンストコースを繋ぐ 「パシリテーター」 もめざしつつ、学び道を
> ゆっくり歩いてみたいと思います。みんなで IDEC を盛り上げましょう!
> 申し込み駆け込みエントリー、ご一緒にいかがですか?

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