« ツイッターでの異例体験 | トップページ | 「限りある命」 をめぐって »

2012年11月 8日 (木)

世界事情をめぐるツイート2012

 最近、ブログへの投稿がめっきり減っている。その代わり、ツイッターへは毎日書き込んでいる。たとえれば、随筆を書くより俳句をひねる方に傾いているようなものだ。どうやら私には140文字に縮めて表現するスタイルが合っているらしい。

 けれども、ツイッターは記録性が弱い。書き込んだ内容はどんどん下に流れていってしまう。時系列で記録を引き出しやすいブログとの大きな違いだ。
 ゆえに、ツイッターで書き込んだ内容を、トピック別にブログに記録しておくことには大きな意味がある。
 そんなわけで、本日は、開発教育の視点で世界事情とそれを反映する為替相場について折々に書いたことを時系列で整理しておきたい。
 読み直しても、2012年の国際社会の流れが思い出されて、(少し早いが)1年のふりかえりにもなる。


--

●(5/1)為替相場は世界事情を反映するから面白い。米経済失速~雇用不安、欧州債務危機~政局不安・・・円は相対的に買われやすく79円台へ。

●(5/2)為替相場は世界状況(ファンダメンタル)を反映する。ただし短期的にはジグザグ・ウォーク。つまり「不安だメンタル」。(笑)

●(5/3)経済はグローバル。欧州の債務危機は米国景気(金利)に影響する。まだこれからも蒸し返すだろう。そんな国際関係の落とし所として、為替相場を見ている。

●(5/4)日銀のインフレ目標導入及び量的金融緩和は円高に歯止めはかけた。けれども、私たちは、マネタリーベースをジャブジャブにしても滞留する資金が増えるだけという現実に向き合わなければならない。

●(5/5)為替相場はファンダメンタルで読み切れるほど単純ではない。しかし相場は現実を先取りするかたちで織り込んでいる。

●(5/6)為替状況はドル円20ヶ月移動平均の乖離動向を見ている。

●(5/8)混迷するEU。緊縮財政でも、その反対のバラマキ財政でも、今日の構造的問題を解決することはできない。

●(5/19)現在の世界経済は市場との闘いの場になっている。金融市場の担い手は弱い国家に襲いかかる。望ましいはずの市場が世界恐慌を導くかもしれない。

●(5/20)市場原理からすれば「国債バブル」の崩壊は必然。

●(5/26)世界は「虚(マネー)の経済」に破綻をきたしたが、「実(市場)の経済」でもシステム構造が変質している。つまり、先進国の優位性が著しく弱まっている。私たちは、この「虚実両面の変化」をもう一度しっかりと見定めよう。

●(5/27)今日先進国の優位性は著しく弱まっているが、開発教育の視点では、G20を構成するBRICs、VISTA等の新興経済諸国の台頭は喜ばしい。

●(6/5)世界経済ファンダメンタルの最重要指標はアメリカ「雇用統計」。3月連続で悪化している。これがサプライズかどうかの判断のひとつは先行指標の住宅関連指標を確認すべし。

●(6/6)住宅関連指標からすれば「雇用統計」の悪化はサプライズではない。たとえば、中古住宅販売件数では、件数自体は横ばいだが、季節調整すれば右肩下がりが続いている。欧州債務危機の悪影響も重なって、ただちに改善するとは考えにくい。

●(6/13)資本主義の危機の様相その1:マネー経済と実体経済の乖離。膨張したマネーが実体経済に廻らず、マネーゲームか国債バブルで乱舞している。

●(6/14)資本主義の複合的危機の様相その2:多国籍企業と国内経済の分裂。経済のグローバル化が進展することで、産業空洞化が進むと雇用問題が定着していく。

●(6/15)資本主義の複合的危機の様相その3:先進国経済成長モデルの限界。世界の安い労働力を活用し販路を拡大する経済発展は自らの首を締めつつ先詰まりで持続不可能。

●(6/16)資本主義の複合的危機の様相その4:地球規模の環境危機。有限な地球から、気候変動、人口増加と食料不足、水不足、ピークオイルといった脅威の足音が聞こえてくる。

●(6/17)資本主義の複合的危機の様相その5:経済成長が前提の政治の低迷。共創より論争と数の論理に傾き決められない議会、公共性より金銭主義に傾き機能マヒする行政。

●(6/20)「リオ+20」が始まった。”グリーン”より”ゴールド”に精一杯な世界が見える。

●(6/21)リオ+20の焦点は”グリーン経済”。2000年の「ミレニアム開発目標(MDGs)」と今回の「持続可能な開発目標(SDGs)」の比較で、”持続可能な開発”の定義が具体的に共有されることになる。興味深い。

●(6/25)リオ+20は「持続可能な開発目標(SDGs)」策定の合意のみを成果として終了した。”持続可能な開発”の具体化が、環境的適正と社会的公正の理念を忘れて、環境保全と経済成長の両立を追求する”グリーン成長”に短絡するなら、それは反動。

●(6/26)”グリーン成長”が雇用を生むことは重要だが、私たちはトリックルダウン的発想の社会的公正は時代錯誤であることに気づかなければならない。

●(6/27)本来の「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念と「プランB」の4つの目標は共通する。すなわち、前者の”環境的適正”は後者の”気候の安定”&”自然システムの修復”と、前者の”社会的公正”は”人口の安定”&”貧困の根絶”と通底している。

●(7/18)成熟社会の経済成長は神話。そもそも生産年齢人口が減少する少子高齢化の日本では一人当たりGDPを高めて「ゼロ成長」を維持するのも難しいのが現実。この神話は成熟社会の適切な経済対応(財政と金融)から目を逸らしてしまう。

●(8/14)先進国の経済危機を尻目に、グローバルな過剰流動性ゆえに、BRICsばかりでなくVISTAひいてはNEXT11等がテイクオフしていく時代に、開発教育はこれまでの開発教育ではない。ただし、地球社会のあり方が問われ続けることは普遍。

●(8/15)日本の高コスト体質が問題になるが、現在の円高は日本の貧困ライン(112.5万円)でも賃金コスト割高になる。1ドル=78円は多分に行き過ぎと判断するゆえん。

●(8/17)国民の1%のマネーゲームの敗者を救済し、副作用の不況に対応するために国家が傾き、国民の99%に緊縮財政のしわ寄せが出る・・・これ、世界の貧困の一形態。

●(8/19)現代の貧困は債務者の債権者に対する従属関係として顕著に現れる。

●(9/11)ブータンに学ぶコンセプト:「足るを知る社会」「脱経済成長主義」→「経済は重要だがそれだけでないことがさらに重要」「新しい発展(西洋化でない近代化)とは」

●(9/12)国際経済の新しい側面。資本、技術、人材などの不足で被支配的従属関係にあった南の国々が、世界の金余りで民間資金が民から民へ流入することで、文字通り(経済発展)途上の国々が増えてきた現象。

●(9/13)国際経済の継続的側面。経済成長主義の自由経済は貧困・格差を是正できず、世界にはサハラ以南アフリカをはじめとして貧困が蔓延し、北の先進国内部でも格差がますます拡大している現象。

●(9/14)ドル円楽観の見方:米国QE3(量的緩和第3弾)実施後の円高は一時的でドル円は底を打つ。日本の金融緩和および米国の景気回復(期待)金利上昇が続く。それが長続きするかが大問題ですな・・・。

●(9/17)国際経済の為替動向。ファンダメンタル以前に週足チャートのローソク足(+移動平均)だけで想像力を働かせるのが私の読み方。

●(9/18)為替動向に向き合う:材料は織り込まれ、オシレーターは相場をあと追いする。

●(9/23)円高とは豊かさの象徴でもある。けれどもこれまで通りの拡大路線はコスト削減で骨身を削るばかり。悲しいかな、豊かさを享受できないままに次に来るのは財政破綻と少子高齢化の危機。

●(10/12)危機を回避できない経済学、解決できそうにない難問を抱える原発にしがみつく経済界、不平等を拡大する市場経済・・このどうにも残念な現実の根底にあるのはすでに崩壊している5%経済成長モデル。私たちのメンタルモデルは持続不可能。

●(10/28)為替ウォッチ:2月以来の円高是正の気配あり。背景は欧州危機&米経済危機の一服。焦点は日銀の”ハロウィーン緩和”(笑)次第だが果たして?

●(10/29)金融緩和をしてもマネタリーベース拡大に直結しないのが現代経済の実態だがデフレを深刻化させる超円高対応として小出しの通貨供給を繰り返す悪循環をどうする?

●(10/30)現代の金融は市場との対話が生命線。中央銀行による膨大な通貨供給が制御不能なインフレに帰結することを恐れるのは正論ではあってもその基本方針だけでは金融は管理できないということ。

●(10/31)グローバル経済ではコスト平準化の傾向がある。賃金は下がり雇用は不安定になる。デフレが加速すれば失業・倒産が増える。ゆえに世界各国は通貨安を国益としている。むやみな通貨安戦争は危険なのだが、適切な通貨管理がないとむやみな苦難を国民に強いることになる。

●(11/1)実効為替レートからすると現在のドル円水準は超円高とは言えない。円高メリットが相殺する側面もある。ただし重要なのは国民経済の自立と雇用。輸入産業中心と国外進出推進への構造転換が望ましいとは言い切れない。

●(11/2)ドル/円相場の本来の落ち着き所はどのくらいか?  購買力平価を長期的均衡水準とする一般的見解からすると現時点では1ドル95円あたりが目安となる。15%以上円高の現状は行き過ぎている。

●(11/3)行き過ぎの懸念あるドル/円相場だが日米のマネタリーベース比率を根拠とすると1ドル50円もありうる。今後再びドルの史上最安値更新があるならこのあたりが計算上の目途となるのはひとつの常識。

●(11/4)余談だが「1ドル=1円」は対等な日米関係を象徴する日本の悲願。明治の原点(新貨条例)への回帰であり、1ドル100円段階でデノミを実施して1ドル1円となる展望と重なる。

--


 昨日、米国ではオバマ大統領の再選が決まった。今日の世界各国の重要課題には 「格差是正」 と 「雇用確保」 がある。ゆえに、後者への期待で善戦はしても、共和党が政権を握る時代ではないことの結果と私は捉えている。

« ツイッターでの異例体験 | トップページ | 「限りある命」 をめぐって »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559271/56068056

この記事へのトラックバック一覧です: 世界事情をめぐるツイート2012:

« ツイッターでの異例体験 | トップページ | 「限りある命」 をめぐって »