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2012年3月 8日 (木)

研究会報告書(まえがき)

 開発教育システム思考研究会が発足して2ヶ年。年度末に当たる現在、報告書の作成を進めている。この報告書は、現状の開発教育をより良くするための提案書でもある。その 「まえがき」 の部分について、未完成ながら概要をお知らせしよう。

 拓殖大学国際開発教育センター(拓大IDEC) では、2010年度より、開発教育ファシリテーター養成講座アドバンストコースの修了生有志と共に、「開発教育システム思考研究会」 を立ち上げ、「開発教育とシステム思考の融合の可能性」 の研究を行ってきた。本報告書は、この研究会の成果をまとめ、その可能性について共有することを目的としている。また、本報告書は中間報告でもあることから、その具体化への課題と展望を明らかにすることで、今後の研究の一層の進展に資することを目的としている。

 研究会は、「システム思考と融合する開発教育」 を研究するなかで、その内容を推進する土台として、「学習する組織」 論や 「対話(ダイアログ)」 等の重要性を認識するに至り、これらを 「学習する学校」 における学習論として、「社会構成主義」で 「学び合う教育」の実践につなぐに至っている。

 すなわち、研究会が ”ありたい姿” と描いている開発教育は、大枠で捉えると次のような観点で展開し具体化する開発教育である。これらは相互に深くつながっている。

1 システム思考で展開する開発教育(システム論的パラダイム)

2 「対話(ダイアログ)」で展開する開発教育(社会構成主義パラダイム)

 開発教育はすでにシステム思考を取り入れているという見方もできるかもしれない。「システム論的パラダイム」 という見解は決して目新しいものではないし、ユニセフのグローバル・コンセプトのひとつ 「相互依存」 はシステム論そのものである。現に、教材 『貧困の悪循環』 も存在する。「社会構成主義」 で 「学び合う教育」(いわゆる「学びの共同体」) もまた然りである。

 しかし、私たち研究会からすれば、それらを深める余地はまだまだ残っている。さらに重要なことは、上記2つの観点で総合的に具体化しているとも思えないことである。

 研究会は、最初のテキストの著者である髙橋浩一氏を何度もお招きしながら、システム思考の基本から始めて、因果関係ループ図、システム原型、「学習する組織」などへ学びと研究を進めてきた。

 本報告書は、参加者各自がそれぞれの関心に応じたテーマを論考する論文集である。その意味では、研究会のまとまった成果というよりも、研究途上で次のステップに進むための課題研究を整理したものである。

 本報告書の各論の構成は次の通りである。 (略)

~~

 以上は、研究会2年間の全体像を概観しようとしているが、あくまで主催者の個人的見解を含んでいる。

 これらの方向性は、同じく「開発のあり方」に関係する「ESD(持続可能な開発のための教育)のみならず、教育全般への課題提起になると確信している。 

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