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2011年11月24日 (木)

「まちづくり連絡協議会」(市政研究会)

 11月の市政研究会のテーマは 「まちづくり連絡協議会」。担当は、松井地区の まちづくり連絡協議会 発足に関わっている久保田敏氏。まちづくり連絡協議会 が現実に直面している課題や今後の取り組みについての興味深い報告だった。

 氏は10年ほど前から 「ところざわ地方自治研究会」 に参加し、本年4月に成立した 『所沢市自治基本条例』(2011年7月1日施行) 作成にも加わっている。

 所沢市は、自治推進プランとして、この4月より、市内11行政区の公民館を 「まちづくりセンター」 とし、5年間を目途に地域ネットワークの構築とその財政支援まで計画している。ただし、そこにおいて、”まちづくりは市民が主役” という理念がどのように具体化されるのかはまだ模索段階。まちづくり連絡協議会は、それに対する市民の側の対応と捉えることもできる。

 久保田氏は、これまでの市民参加は、言わば 「行政のご都合による市民参加」 あるいは 「市政の結果に対する市民参加」 に過ぎなかったが、これからは 「新しい市民参加」 すなわち市の政策課題の素案作成(企画立案)段階からの”参画”がメインのテーマであることを強調した。

 こうした 「新しい市民参加」 の実現はいまだ模索段階である。協議会は、自治基本条例の理念を踏まえて、「まちづくりセンター」 を拠点として、地域住民が、めざすべき地域ネットワークの姿・地域コミュニティのあり方・まちづくりの取り組み などについて自由に対話し、手を携えて活動できる受け皿をめざしている。

 けれども、現在はさまざまな困難に直面している。何より、住民参加をいかに高めるか。「なぜ必要なのか?」 「何をやるのか?」 を地域全体で共有することは容易ではない ・・・。

 具体的には、行政との役割分担をどう考えるか、自治会との関わりはどうか、地域課題の掘り下げ、組織形態と運営のあり方 等のさまざまな課題がある。こうした課題に取り組みながら、あきらめずに取り組んでいきたいという報告であった。

 参加者からは、足元のことは自分で決めていく 「地域分権」 が問われていること、ビジョン・ミッションの具体化と住民意識の共存がカギとなることなどが語られた。

 討議が深まるなかで、自治会は住民親睦型から問題解決型へ移行すべきこと、市政は 「計画行政」 にとどまっているがそこでの市民参加と結果責任が重要であること、特に、将来の歳入減への対策・プランが欠如していること、等の意見が印象的だった。

 久保田氏には、終了後、個人的に時間をいただいた。地域を愛する氏の想いが伝わってきた。ないものねだりでなく、対話を通してあるものを活かしていく発想もうかがった。

 住民主体の地域づくり、地域の活性化や暮らしやすいまちづくりは今後どのように形づくられるだろうか?

 地域を愛し、コミュニティを ”求める” 住民意識、行政にお任せでなく、自分たちのことは自分たちで ”決める” 住民意識、切実な地域課題を ”共有する” 住民意識 などが特に重要であると思う。そして、これらは実現不可能なのではなく、むしろこれからの時代は、住民自身が求めていくものであるように思われる。

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コメント

小貫先生、
いつも、貴重なご指摘ありがとうございます。
ところで、先生が夕食のときおっしゃってた街づくりの話、
こういうことだったんですね。

お話伺っていた時も、引き込まれましたが、
意味のある活動されてるんですね。
お時間あるときに、もっとこの話を聴いてみたいです。

浜田

浜田さん、コメントありがとうございます。
合宿夕食時の会話では、「開発」に北も南もないということでしたね。
自分の足元を見すえると、そのことは理屈でなく実感できます。
そして、「参加型開発」の重要性も同じ。そこでの困難も同じようなものがあると思います。
コミュニティをどう構築するか、地域振興にどう取り組むか、安全・安心な暮らしをどう作るか 等々、課題は山積みです。
にも関らず、地域社会の現状は閉塞しています。
開発教育での経験を自分の住む地域に活かしたい・・・共感する仲間と共に自分に何ができるか・・・そんなことを考えるようになりました。

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