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2011年9月15日 (木)

ワークショップの可能性

昨日の「開発教育フォシリテーター養成講座」(第15講)は、「ワークショップの可能性」 をテーマに、青木将幸氏をゲスト講師にお招きした。ワークショップの根底を考えようとするもので興味深かった。ここにおおまかな内容を紹介しよう。さらに、最近、このブログで考えている事柄(学習する組織とダイアローグなど) との関連を整理しておこう。

今回の講座は、敢えて、開発教育との関わりを抜きにして、ワークショップの可能性をテーマにしている。

講座自体がワークショップなのだが、[つかみ] は青木氏に対する質疑応答。ファシリテーションを職業にするのは稀有なだけに、結構盛り上がった。会議、ワークショップ、研修などのファシリテーターをメインにしながら、「ファシリテーションの進め方」 の専門性にニーズがあることが明らかに。そうしたなかで、「ワークショップの可能性とその進め方」 のテーマが浮き彫りになっていった。

[本体] では、パズルピースの組み合わせを念頭においたワークショップ。参加者各自が、「得意なこと」「好きなこと」「探求したいこと」 をポストイットに書き出し、3人一組になって、それらのカードを組み合わせて架空の事業を作りだす。”3人寄れば文殊の知恵” で、ユニークなアイディアを出し合って独創的な事業を考え、発表した。

ポイントは、ワークショップは場に居る参加者が中心であること、自分と他者を同時に活かすところに、アイディアが湧き出て、ファシリテーターの想定を超えるものが創造されること。

このワークには、テーマである 「ワークショップの可能性」 を深く探求するための体験が含まれている。

そして、ファシリテーターは、こうしたワークを作りだすために、テーマを、場を、流れを、そのための 「問い」 を用意することになる。

ワーク(その2) としては、参加者のふりかえりを兼ねて、「ワークショップの可能性」 をどう考えるかについて、グループで意見交換。

最後の [ふりかえり] で整理したように、ワークショップとは 「工房」、対概念はファクトリー(工場)。機械にゆだねる大量生産ではない、工夫に富んだ手作りこそがワークショップの真価。工房で、参加者一人ひとりを活かして新たな創造を生みだす。

では、開発教育ワークショップとは? これは今後の課題として残されたが、まずはワークショップそのものの真価は共通であり、基礎になることを確認しておこう。

参加者は、「ワークショップの限界」 は? というところまで探求を深めていた。さすが、拓大講座のメンバーたち。。(^_^)

たとえば、感情的な意見に固執するのをどうするかといった意見が出ていたが、その場では、そのこだわりをかわすスキルが問われる。。

けれども、まさにここに、ワークショップのあり方をとらえ直す要素がある。このブログで考察している、「会話」 でも 「討議」 でもない 「意見交換」、つまり ”ダイアローグ” で満たされるワークショップの出番である。

これは、カリキュラム上は、「学習する組織」論などもからんで、アドバンストコース(及び開発教育システム思考研究会) の探求テーマなのだが、当然、通常コースでも検討の場を用意している。

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コメント

小貫様
 毎度、ポイントとなる講義の要約ありがとうございます。自分なりの誤った解釈も度々あり、気づきになります。一昨日の授業まで私はワークショップを「疑似体験を通じて学ぶこと」程度に考えていました。

遠藤さん、コメントありがとうございました。
「擬似体験を通じて学ぶ」 という視点も、開発教育では重要ですね。後期は、そうした学びをいかに深めるかを検討していくことになります。
ただ、そこでは、参加者がのびのびと思いを巡らすことで、ファシリテーターのねらいを超えるような”気づき”や創造が生まれることを伴います。
そんなワークショップ作りを求めて、後半も、共に学んでいきましょう!

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