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2011年5月22日 (日)

『幸せの経済学』 上映会

全国113ヶ所一斉上映となった映画 『幸せの経済学』( ”Happy Money System” )。地元の「上映する会」 に参加した。『懐かしい未来 ラダック』 の短縮版も合わせて上映。2本上映の合間には、地元産のすいとんに舌鼓。そのあと、ワールドカフェ形式の話し合いにも参加。

1. 『懐かしい未来』 (短縮版)は、(1)伝統の中のラダック、(2)変わりゆくラダック、(3)ラダックに学ぶこと の三部構成になっている。

以前、『地域から始まる未来~グローバル経済を超えて』 を自分で部分的に授業で使ったことがあるが、この短縮版は授業にそのまま使える印象を受けた。

授業では、このようにまとめた記録がある。

○ 「近代化」 について問い直す

ラダックとは、インド北部の辺境地帯 ~ この地に近代化の波・・・顕在化する光と影

「開発」 は必要か? どうあるべきか?

キーワード:自然とのつながり、人間の関係性、健康・安全、食と農、物質的快楽

地域が「近代化」することで失われるものは? 人間にとって大切なものは?

・・・ 実は、開発教育の立場からすると、「開発」 を無条件に 「経済開発」 と同一視することには違和感がある。その現実を批判的に考察しつつ、Economic Growth と同一視するのでない Development のあり方(社会のあり方)を問い続けるのが開発教育。けれども、「近代化」 を吟味する視座は共通であり共感もする

2. 『幸せの経済学』は、『懐かしい未来』 の思想を踏まえて、グローバリゼーションの8つの問題点を説いている。

(1)うつやストレスなどの不幸、(2)アメリカの価値観でアイデンティティを失う不安感、(3)大量生産に伴う資源の浪費、(4)気候変動などの環境問題、(5)使い捨て雇用による生活破壊、(6)過当競争による調和の乱れ、(7)大企業優先の政府の助成や規制緩和、(8)誤った会計・金融。

今日の危機は 「心の危機」 にまで深まっている。今日のグローバリゼーションの下の経済では、幸せは築けない。

私たちが求める幸せの根源とは何だろうか?

人と人のつながり、人と自然がふれあいを実感できる社会、質の高い仕事、質の良い品物が供給される社会は、コミュニティを大切にするローカリゼーションにこそある。

こんな内容が伝わってきた。

ローカリゼーションの動きは世界各国で展開されている。日本では埼玉県小川町が紹介されている。

3. ワールドカフェの話し合いでは、良心的な農家がどのように成立できるかや、安全な食をめぐって原発事故や放射性物質のリスクなどリアルな話題で盛り上がった。

60名以上の参加者のグループ分けで、順に2つのグループ討議に参加できた。

食の地産地消のシステムづくりは合意までいたらず。

「トランジションタウン」 学習会などの話題は別の機会に。。

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