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2010年10月11日 (月)

協働コーディネーター、ファシリテーター養成講座

拓殖大学八王子キャンパスで、国際学部生向け 「協働コーディネーター、ファシリテーター養成講座」 を実施。特定非営利活動法人 「NPO研修・情報センター」 代表理事の世古先生をお招きしての2日間講座で、刺激に富んだ時間でした。

これは、拓殖大学国際学部で、「協働ファシリテーター資格(初級)」 取得の一環としての設けられている講座です。本資格を取得するには、学部の指定された講義に加え、この講座を受講する必要があります。

受講者数は30名。5グループによる参加型のワークショップ。

第1日。

(1)アイスブレーキング : バースデイラインを作っての自己紹介。続いて、1から5までのランダムなグループ分け。

(2)合意形成協働作業Ⅰ : ”Wish Poem” の創作。「これからの世の中」について、メンバー各自が希望の詩を創り、それを適切に並べてタイトルを付けます。この作業は、裏返せば、世の中の課題を抽出する作業でもあります。

(3)「協働ファシリテーターに必要な能力」 のチェックと抽出作業 : 自分の強みと弱みを考え、自分たちの 「目指すべきもの」 として重要課題を抽出します。ここでは、カテゴライズの基礎を学びます。

(4)ファシリテーターの仕事 : 第1日のふりかえりですが、例えば、 「デザイン力」 の説明。デザインとは ”de-sign” で、決まりきったことの変更であること。そして、「市の公共物のスポンサーは誰?」 という問いかけ。その答えは、市、企業などという答えも出ましたが、言うまでもなく 「市民」。公共物を税金で負担している存在。学生にとって、目からウロコのやり取りであることでしょう。

第2日。

(1)インタビュー : 前日の宿題である「NPO活動事例チェックシート」 のチェックに関する参加者同士のインタビュー。3人分をインタビューしたあと、その内容をカテゴライズして 「可視化」 しました。インタビューでは、具体性がないとそのあとのまとめで苦労することになります。

(2)情報の整理: これも前日の宿題である質問を考えてくることに関連して、「質問カード」 を作成します。これらを整理するためには、そのカード自体が情報としてあいまいでないように 「朱入れ」 作業をしました。これは学生の情報整理力を高めるためのものですが、実際の場面では、参加者の意図をくみ取って明確化する仕事に連なるでしょう。

(3)合意形成Ⅱ: 作成された情報を、「構造化」して、ツリー状に整理します。ファシリテーターに要求される論理的思考を伴った合意形成ワークショップ。

(4)まとめ : ふりかえりの質疑応答。市民の協働事業の事例として、先生が直接関わって全国展開している 「コミレス(コミュニティ・レストラン)」 プロジェクトが紹介されました。地域課題の解決と協働のモデル事業ですが、その 「地産地消」 を伴うコミュニティ活動は、人間の原点である食を軸にするだけに、世界につながる素晴らしい活動だと思えます。

学生にとっては、日頃の情報整理の方法、グループ運営の進め方などに直接的効果があるばかりでなく、参加型社会での協働を実現する新しいリーダーシップを学んだことでしょう。

私にとっても、世古先生の著作 『市民参加のデザイン』(1999) を読んで臨んだのですが、「参加のデザイン」 から 「協働のデザイン」 に発展している先生自体の思索と行動のプロセスがうかがえ、刺激に富んだ時間でした。

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