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2010年10月25日 (月)

第6回 開発教育システム思考研究会

第6回のメインテーマは、「システム思考の実践的活用の流れ」 の検討。これは、問題解決のためのワークショップの手順でもあります。できれば、システム原型の検討までも計画していたのですが、前者だけで、またたく間に3時間が過ぎました。

テキスト(『問題発見力養成講座』)では、システム思考の実践的活用(ワークショップ)の流れは、(1)テーマ決め、(2)ブレーンストーミング、(3)グルーピング、(4)因果関係ループ図作成、(5)レバレッジポイント特定、(6)好循環サイクル図描写(”ありたき姿”共有)、(7)具体的施策検討(ロジックツリーやMECE) とされています。

研究は、テキストの事例にそって進めたのですが、数々の壁に直面しました。このことについて、3つの段階の関連で整理しておきます。

まず、(4)因果関係ループ図の作成での戸惑い。つまり、グルーピングで出てきた変数を 「SWOT分析」 した結果で 因果関係ループ図を作成するのですが、そこでのつながり具合での戸惑い、捨象する・しないの判断基準での戸惑い、そして、S(same) と O(opposit) 記号付けでの戸惑い。

次の (5)レバレッジポイント特定でも、その選定の仕方が不明。その基準(コツ)が理解できないままです。

さらに、(6)”ありたき姿”を描く好循環サイクル図で、新たなモジュールが追加される理由も不明のまま終わりました。

逆に、このあたりが腑に落ちれば、大きく前進できる可能性は感じています。システム原型の活用に深みが増す可能性もあるでしょう。

さて、後半は、 開発教育のテーマで実際にやってみることに。

テーマは 「日本の貧困問題」。さまざまな事象が変数として出ました。しかし、SWOT分析で、S(strength)と W(weakness)に分類するのに、こうした開発教育のテーマでの Sの変数は何なのかに戸惑いが。。企業分析との違いを痛感し、どうしたら開発教育に適用できるかはいまだ見えません。

結局、ここでの作業では、「事象」 が PEST(政治・経済・社会・技術)要因を踏まえて出てきたところで、「構造」 的な変数も意識して探そうということで、「グローバル経済」「新自由主義」 などの要因を加えてタテ軸に分類、ヨコ軸には内部要因と外部要因で分類する方向で進みました。

日本の貧困とはどんな事象なのか? それらのつながりはどうだろうか? 構造的な要因は何か? それはどのようにつながるだろうか? そうした検討が射程です。 

このミニワークを検討しているうちに時間切れに。。ここでの作業は、これまでの因果関係図をシステム思考的に組み替えただけですが、ここでも、開発教育におけるシステム思考的分析の可能性が垣間見えたように思えます。

次回は、このあたりの整理が重要です。テキスト著者の高橋浩一先生をお招きして、第5章の理解を進めるとともに、開発教育のテーマとの整合性を見つけていく予定。高橋先生からは第5章を基礎として 「システム思考を時間軸によって使い分けする方法」 を教示していただくことで、今回検討した開発教育的分類とどう噛み合うか、そうした中から 開発教育の学びをどう展開できるかが大きな課題でしょう。大きな期待でもあります。

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