« 子どものための日本語指導者養成講座(5) | トップページ | 社会科指導法2010 »

2010年8月22日 (日)

高校生のための国際理解ゼミナール

本日のオープン・キャンパス(拓殖大学)の一環として、国際開発教育センター主催の 「留学生と語ろう! 高校生のための国際理解ゼミナール」 が開催されました。12:30 から 午後の時間をフルに使った 留学生との交流プログラムです。

テーマは「教育」。留学生は、中国、台湾、韓国、ベトナム、インドネシア、エジプトの6ヶ国からの6名、集まった高校生は10名ほど。今回は初めての試みだったこともあり、事前の宣伝や当日の集客への配慮がうまく機能できず、残念ながら予定の20名を下回りました。

ディスカッション自体は、留学生のさまざまな国の実情が示されて興味深いものでした。

傾向として、アジアの国々の 「受験」 競争の激化が印象的です。部活動やサークルが盛んとは言い難いようで、日本の学校の部活動が希有なのかと思わせるほどです。アジアの若者は 「兵役」 と向き合っていることも印象的です。日本語教育のF先生に言わせると、留学生で兵役を経ているか否かは立ち居振る舞いでわかるとのことです。

最終的には、受験勉強下でどんな授業が行われているか、その比較を通して、あるべき教育(授業)のあり方を考えることをグループワークとしました。

国際的視野で 「教育」 を語るとき、受験教育が問題とされる以前に、世界には学校に行けない子どもたちがたくさん居ることが念頭になければなりません。けれども、今回 「教育(授業)のあるべき姿」 を考えたことには普遍性が含まれているはずです。識字率が低いからといって、「読み・書き・そろばん」 ができるようになりさえすれば、教育が真に普及したとは言えないからです。

今回は、授業のあり方を深めようとする取り組みでしたが、ここでは 「学力とは何か?」 が問われたことになります。時間があれば、「授業以外で、学校教育が大事にしているものは何か?」 を整理したかったのですが、「授業論」 さえも時間不足で十分に展開できなかったのが実情でした。

最後は、「大学とは疑問を持つことから学問が始まる場である・・・」 という話で締めくくりました。今回の「教育」に関する討議を通しても、ただ知るだけでなく、そこにどんな問題意識を持つかが重要でしょう。

ふりかえると、オープン・キャンパスに来る高校生に、午後いっぱいを使ってこうした討論に付き合ってもらうことには無理があることも確かです。来年度も続けるとすると、もっと無理なく、かつ実のある企画を立案したいものです。

« 子どものための日本語指導者養成講座(5) | トップページ | 社会科指導法2010 »

コメント

私のクラスの生徒が参加をしました。大変楽しかったと言ってました。
ありがとうございました。
少し宣伝不足で人数が集まらなかったようですが、留学生と
語れるという機会は、高校生にとってはそうたくさんあるわけではないので
話ができたということは、プラスであったことに違いありません。
どの学校も、オープンキャンパス工夫をしているようで、昔に大学を
卒業した私のころとは違います。
情報のグローバル化の時代で、日本だけではなく外国の大学のことも
瞬時にわかりますね。

maskoda さん、クラスの生徒を派遣していただき、ありがとうございました。
教育は、知識・感動なども含め 「出会い」が重要だと思うので、来ていただいたことで何らかの「出会い」があったなら、うれしい限りです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/559271/49222307

この記事へのトラックバック一覧です: 高校生のための国際理解ゼミナール:

« 子どものための日本語指導者養成講座(5) | トップページ | 社会科指導法2010 »