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2010年7月25日 (日)

子どものための日本語指導者養成講座(2)

前回(7/18)に続く 第2回「子どものための日本語指導者養成講座」は、午前中が、主催NGOメンバーの体験発表、午後は、支援を受けた子どもの体験発表でした。さらに、講座参加者のグループ討議(フリートーク)がありました。今回はその模様です。

午前中。主催NGOメンバー4人の体験発表。有益な話が聞けたと思います。

固定観念を払って、どれだけ相手の身になることができるか。否定しないで受け入れる。やる気を引き出す。子どものペースを尊重する。・・・ こう聞くと、日本語指導というよりも、国際理解教育であり、あるいは、教育そのものを感じます。

絵画の好きな方が、不安定な状態の子どもに、絵を書いてもらうことでその子とつながり、その子の内面を知ることにもなっているといった工夫に富んだ実践も聞くことができました。実践から来る言葉に説得力がありました。

子どもの体験発表に関しては、収録ビデオ中心だったのがやや残念。どんな子どもたちかがうかがえる内容。実際に来てくれたのは、今はもう高校2年生になった中国(母)の女の子でしたが、中学2年生から来て3年経っているので日常会話はまったく問題ない。教科に向けた日本語は問題だったようです。

最後のグループワークですが、ひとつのグループ発表を私がしているので、そのメモを書いておきます。

話し合いの過程でもっとも印象に残ったのは、「言葉を教える」以上に大切なものがあるということ。それは子どもたちとどんな関係を築くかということです。まずは、それがなければ何も始まらない。それがあれば、日本語向上に役立つし、心のつながりをもとに色々な話ができる。日本語ボランティアのあるべき姿が見えたような気がします。

故に、主催するNGOの支援は、教授システムにはこだわっていないスタイルです。子どもに応じた臨機応変な対応が基本。市内の日本語教室は多種多様で、子どもたちは色々な場を自由に選んで参加しています。私たちは、心のつながり(居場所)を重視するあり方に共感しました。

現在読んでいる『文化間移動をする子どもたちの学び』(齊藤ひろみ、佐藤郡衛編、ひつじ書房、2009)は、理論ばかりでなく実践例が充実していて良書と思います。この本が紹介している文科省開発の「JSLカリキュラム」は研究しておきたいと思います。

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