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2010年6月 7日 (月)

第2回 開発教育システム思考研究会(まとめ)

第1回(5/22)「オリエンテーション(研究会の問題意識とシステム思考の概要共有)」、第2回(6/5)「システム思考の実際+テキスト輪読(第2章)」の段階を踏むことによって、そこでの研究会の意見交換の中から見えてきた「研究会のあり方(方向性)」について整理します。これは「呼びかけ人」としてのまとめです。

当研究会は、そのあり方(方向性)として、次の3つを柱として進めることが望ましく思えます。現に、このことは、当研究会の趣旨の具体化であり、これまでの参加メンバーの意見交換によって求められていることでもあります。

1.研究会は、「学習する組織」であるべきこと。

2.研究会は、「開発教育としてのビジョン」を共有すること。

3.研究会は、「開発教育とシステム思考の融合」を具体化すること。

1.について・・・当研究会の土台には、ピーター・センゲが『最強組織の法則』で描いた「学習する組織」(The Learning Organization)論があります。センゲは、「学習する組織」とは、①ビジョンを共有し、②メンタル・モデルを克服し、③チームの共同思考を進め、④個々の向上(自己マスタリー)をめざすものとし、そうしたことを可能にする土台として⑤システム思考を位置づけています。当研究会は、「開発教育とシステム思考の融合」をテーマとしていますが、実は、当研究会そのものが、「学習する組織」として、システム思考によって全体としてまとまり、一致した方向性を求めていくことを志向したいものです。

2.について・・・「学習する組織」にとって、まず必要なのは「共有ビジョンの構築」です。達成すべき将来のイメージを持たなければなりません。そのビジョンとは、「開発教育としてのビジョン」です。開発教育で、現状を知って考えたいのは「構造レベル」なのであり、根本的原因としてのしくみをどう見える化できるか、それに対してどのような手立てが必要か、そこでの価値基準は何か、こうした「望ましい開発のあり方」のイメージの共有が優先課題です。

3.について・・・しかるのちに、「開発教育とシステム思考の融合」を、教育としてどう具体化するかが問われてきます。そこにおけるさまざまな課題はすでに数多く出されています。重要なのは、開発教育のプロセスに、システム思考がどのくらい有効に機能するか、あるいは、有効に機能させるファシリテーターになりうるかです。

具体的には、開発教育には「知る-考える-行動する」のプロセスがあります。「知る」段階で、どのように伝えるのか?、つまり問題の所在を事実にそってどう伝え、しかも事象レベルだけでなくどのように深めるための提示ができるのか? 「考える」段階で、因果のつながりをどのように認識できるようにし、深める(ファシリテートする)ことができるか? 「行動する」段階で、どのように全体における構造やしくみに働きかける効果的な行動プランが描けるか? あまりに短絡的な行動はかえってマイナスになる考察もシステム思考です。レバレッジポイントを発見する力をどのようにつけ、どのように行動できるようになるのか? → さらに、各プロセスで子どもの発達段階にどう対応するか、教室をいかに「開発教育を学習する組織」にできるのかも重要課題です。そして今日的には、「地域を掘り下げ世界につながる学び」をどう築くかです。

実は、これまでの「開発教育とシステム思考の融合」を意識した意見交換だけでも、研究会はシステム思考の有効性を感じつつあると思えます。しかし、そのことと、どれだけ理論的に深めることができるか、あるいは実践的に深めることができるかは別問題です。そこに、今後の研究会の「学習する組織」としての真価がかかっているでしょう。。

次回(第3回)は、テキストの著者・高橋先生をお招きします。システム思考とファシリテーションをつなぐ実践の先駆者です。メールによれば、先生も私達との学び合いを楽しみにされています。これを機に、「学習する組織」としての更なる飛躍を期したいものです!

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