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2010年6月 5日 (土)

第2回 研究会(1)~システム思考演習

第2回研究会。その内容について整理しておきます。前半は、ゲスト講師(内田先生)をお招きしての「システム思考の演習事例としてのワーク」。実際に演習してみる効果は何物にも代えがたいものでした。後半は、テキスト第2章をめぐっての討議。さまざまな意見を出し合いました。

前半。ロジカルシンキング(ロジックツリー、3つの論点と理由、MECE)やチーム学習(アイスブレ-キング、集団ゲーム、グループワーク)の展開に行き詰まりがあってシステム思考を導入した経緯の説明。「学習する組織」に注目した組織論的な企業研究のゼミ自体が「学習する組織」そのものを追求することになったこと。そこにおいて、システム思考がものの見方・考え方のツールになっていること。組織の内外への働きかけ等に課題を抱えているがゼミの活性化になっていること。。

1.システム思考の導入Ⅰ

「なぜ(why)」の問いは非常に重要だが、システム思考のものの見方・考え方の基礎としては、何が起きているかの問題理解つまり what (when, where) による問題の明確化を重視していること。しかるのちに、「なぜ」を繰り返すことで原因の探求を行う。

2.システム思考の導入Ⅱ

システム思考演習事例のワーク「中古車買取ビジネスのケース」(情報で事実を把握することから、情報相互の関係性に注目し、情報の構造化を図るミニワーク)

2-1 テーマの基本情報

情報1:A~D社の過去5年間の売上高推移の図表とグラフが示される。この状況をどう読むか。続いて、チームのメンバー各自に別々の情報が与えられる。それは「木を見て森を見る」からすれば「木」の情報。その内容は、情報2:過去5年間の各社の店舗数、情報3:過去5年間の各社の粗利率と営業利益率、情報4:2009年の各社の店舗名の認知率、情報5:各社の宣伝広告費(2009)、情報6:車の売却先を最終的に決定した理由、情報7:売却までに査定を行った回数、情報8:各社の査定状況、情報9:各社の査定方法である。

2-2 情報の共有と関係性の分析

メンバー各自が情報に基づいてポストイットに事実を書き出し、それを共有しあう。そこから、情報相互の関係性に着目していくと、A社のビジネスモデルの成功因が見えてきた。模造紙には相互関係図が描かれた。通常、開発教育のワークではここまで。ところが、ファシリテーター役の内田先生から「分かったことを構造化してください」と促されてしまった。。

2-3 状況の構造的把握

次の作業。システム思考の具体化。整理したポストイット群をキーワードに置き換え、成功している買取ビジネスモデルのシステムを探っていく。最終的には、サイクル(ループ)が完成して、各グループの「木を見て森も見る」構造化が完成した。

メンバーのほとんどが、このようなワークは初めてだが、まさに「体験したことは理解できる」。。問題の明確化の必要性、現場情報の重要性、「なぜ」による原因究明の効果、事実が重要であって推測や仮定は排除すべきこと、「なぜ」の答えはひとつとは限らずループも複数になりうることを体験的に理解した。・・・内田先生、ありがとうございました。

(つづく)

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