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2010年5月23日 (日)

第1回 研究会(2)~開発教育教材と構造理解の現状

昨夜は、研究会前半を記録しましたが、ここでは、研究会後半についてまとめ、さらに全体についての考察を加えておきます。

4.そもそも、「構造的理解」をどう捉えるか?(グループ討議②)

現状の開発教育の3つの代表的教材 (『世界がもし100人の村だったら』『ケイタイの一生』『パーム油のはなし』) に当たり、それらは「構造的理解」にどこまで迫りえているかを検討した。

現象の理解が中心となっている教材、システム思考のいう「パターン」や「構造」が見えない教材、かなり構造が見える教材・・・と評価はさまざまだったが、「構造的理解」に関する共通認識の具体化は進んだ。

5.「システム思考」の基本を理解する (DVD視聴)

テキスト『問題発見力養成講座』に準拠しているDVD(『これならわかる!システムシンキング速習コース』)を視聴。

概要:①ロジカルシンキング2.0(ロジカルシンキング+システムシンキング)、②システムの構造(事象/パターン/構造)、③システムシンキングのアプローチ、④因果関係ループの基本(拡張フィードバック+平衡フィードバック+「遅れ」の概念)、⑤因果関係ループを用いた問題分析、⑥因果関係ループ作成のポイント、⑦レバレッジ・ポイント(解決策のための最重要課題)

<参考> 「夜の部」に残ってくれたメンバーとの「ふりかえり」

システム思考のモノの見方考え方に大きな可能性を見出すための研究だが・・・

構造レベルで変化を促すシステム思考は開発教育にとって親和性があるはずだが、ビジネスの手法であるシステム思考を、そのまま取り入れても開発教育となじまないことは当然ありうる。基本的に、変数をどう捉えるかが難しいし、テーマをどう設定するかも問われる。

そもそも、「拡張フィードバック」や「平衡フィードバック」とは何ゆえの「強化」や「バランス」かと言えば、それは企業収益を判断基準にしている。基本的前提が違うわけで、ここでは大きな発想の転換が必要となるだろう。

具体的には、開発教育には「貧困の悪循環」という教材があるが、これとシステム思考の関連を検討することが必要だろう。まずは、その当たりを手がかりに、共通性と相違性を研究してみよう。その上で、発想の転換をどう考えるかを検討していこう。

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